ザッピング

チャンネルはころころ変わる

SMTOWNと威神とシャオジュン

 

まったく、SMTOWNから帰ってきてからというものシャオジュンのことばかり考えている。

 

頭の中にシャオジュンしかいないし、威神の音楽しか聴けないし、他の聴こうかなとたまに思っても結局心が落ち着かなくて戻ってしまう。

こうなるのは久しぶりじゃない?ほとんど一年ぶりかもしれない。

なんでいつもイリチルのカムバ前なんだ…

 

シズニになってからの私は本当に恵まれてるなあといつもいつも思っている。まず今年、じょんうにどれだけ会っただろう。去年の2月に好きになっておよそ一年、初めてじょんうに会った。全ステしたツアー、8月のペンミ、それからSMTOWN。生で聴けると思わなかった曲たち。私の好きな曲はちょっと昔のだったり、以前のツアーでやってしまっていたりしたから、願うことさえしていなかったような。

 

それでも、じょんうに会うこと、じょんうに会いに行くことは私の中で必然だったと思う。

 

ひるがえってシャオジュンに会うこと、威神を見ることは強い強い願いではあったけれど、あくまで「願い」だった。願うしかなかった。一年後には会えるなんてこれっぽちも考えてもいなかった。2年も3年も、かかるだろう。そしてそれは私が会いに行くんだろうと思っていた。まさか、この街で、東京で、会いに来てくれるなんて。

 

わたしは本当に恵まれている。

 

2022年8月29日、威神を見た。

 

前日に配信を観ていたから、威神が最初に出てくるタイミングは分かっていた。

センターステージ、せり上がってくる5人のシルエット。私はこの日、間違いなく人生で一番いい席を引き当てていた。アリーナSブロック3列目、中央寄り。つまり前から3列目。威神は2曲あったけれど、パフォーマンスはセンステとバクステで行われたから、座席の恩恵を彼らから受けることは叶わなかった。それでも全く残念ではないのは、この時Kick Backを踊る5人の後ろ姿の向こうにキラキラとペンラの海が見えて、ドームの形に沿ってまるい光の中に5人がいるようで、それがあまりにまぶしくて輝いていて胸がいっぱいになったからだ。初めて見る威神の姿が、ずっと記憶に残り続ける私の「初めての威神」があの画でよかった。本当に、キラキラだった。

 

それからメント。

前日までは真っ白の髪色だったのに、一日で白ベースにカラフルなハイライトを入れてきていたクン哥。結婚なんだよな。なんかもう何話してたかなんてなんにも、何一つ覚えてないけど、配信では中国語だったシャオジュンがこの日は日本語を頑張って話して、照れてくしゃっと笑ったのは覚えてる。同じように日本語を話したものの、噛んじゃってえへへって笑ったヤンヤン。確かテンくんが、もっとみんなに会えたら嬉しい、もっとこういう機会があったら嬉しいみたいな意味のことを話していたような記憶。

 

配信を観ていた時、「Kick Backの気迫、すごいな」と思った。あの気迫は言葉にできない。気迫。覇気。迫力。気合。なのに直後のメントではめちゃくちゃ緊張しているのが分かった。圧倒的不慣れ感。それはイリチルでは感じたことのなかった感覚だった。だからそのそわそわ落ち着かないメントが終わって、次にドリムが出てきた時にひどく安心したのを覚えている。ドリムの方が年下なのに!彼らはもう「7年目」なのだった。

29日、オーラスのメントはさすがに配信の時ほどの緊張感はなかったように思えた。それでも次の瞬間、満面の笑みでマークが出てきた時にやっぱり安心しちゃったんだ。なんだろうね、あれ。マークがすごいって話かな。

 

配信でもオーラスでも、ジョンデソロのイントロが流れると瞬間的にクンシャオ?!と思っちゃってごめんね。

一瞬すごく似てるんだよ。ジョンデおかえり。上手かったなあ…

 

座席の恩恵を最初にくれたのはやっぱりじょんうだった。たぶんどれだけ言葉を尽くしても伝わらないし、言葉を尽くす力もないけど、「すぐそこにいる」んだよ。「すぐそこにいるじょんう」分かる?私には特に好きなじょんうがあった。それは「gimme gimmeのじょんう」と「Stickerのじょんう」だ(もちろんこれ以外にももっとあるけど)どちらも、たくさんたくさん再生してきた。ツアーでたくさんたくさん見てきた。次にどう動くのか、どの瞬間、どんな顔をして、目線をどう動かすのか。覚えるほど見てきた。顔が、見えた。目線が、見えた。gimme gimmeで客席にサッと目線を走らせるのが、見えた。Stickerの最初のパート、伏し目がちになる癖、気の抜かれることのない綺麗な指先が、見えた。あまりに近くてわけわかんなくなってパニックで、マスクがびちょびちょになるほど泣いた。

 

近くで見るじょんうは、単純にデカいなと思った。なんかね、全然かわいくなかった。なんだよその感想。笑う。この日、どのグループもメントの時間があってその時に各自自己紹介をしていたのに、イリチルだけユテが喋って終わりだった。だからじょんうのパフォーマンスだけ見て終わっちゃった。ちょっとでも喋ってくれたら、あの声で「じょんうでーす!」っていつものように言ってくれるだけでよかったのに。じょんうの声を聞いているのに、じょんうの声を聴かなかった日。寂しいと思った。

 

Zoo。メインからセンターへとヘンドリーが歩いていく。あまりにも近い。ヘンドリーが歩いてる!歩いてるだけで私をあそこまでパニックに陥らせる人、いない。それからバチクソに治安の悪い黒髪ヤンヤン。さっきメントでえへへってしてたヤンヤンはどこにもいなかった。

 

 

テヨンのINVU好きだから生で聴けて嬉しかったし、ヒョヨンと2人で「SONE最高~!」ってやってるの可愛かったし、兄さんによる突然のロックフェスはめちゃくちゃ熱かったし、シウちゃんソロ始まった瞬間に前の席の人が急に「シウちゃーーーーーーーーーん」って叫んでてなんか私まで幸せになったし、カイくんpeachesの振り付けは「これじょんうがやってたやつだ!」って進研ゼミになったし、ギュラインは相変わらず盛り上がったし、すじゅのソリソリもBAMBINAも楽しすぎたし帰ってきてから5億年ぶりにイトゥクさんのインスタフォローしたし(結婚して?)(服は着て)、キーくんはなんかキンキラキンのすげえ衣装で顔も髪の毛もキンキラキンで新曲披露してくれたし、スホさんはおもしろすぎた。何あの人。なんであんな真面目に歌ってるだけで笑えんの。

 

 

シャオジュンのGoldenは、

 

聴けると思っていたけど、聴けると思っていなかった。聴けると信じていたけど、聴いたその先のことを想像できていなかった。ラッパーとして登場するソンチャン。にこにことエレキをかき鳴らすRaidenオッパ。いつの間にかステージに来ていたシャオジュンは、ティーザーを思い出す真っ白なジャケット。

そう、Raidenオッパはやってくれると信じていた。信じていたけど、シャオジュンが踊り出すなんて誰が想像した?ドームの会場で、ダンサーさんと目を合わせて、楽しそうに笑いながら歌うシャオジュンを想像できていなかった。きみの存在が“Golden”だよって、そうやって私に力をくれるこの曲が大好きだった。でも本当に“Golden”なのはシャオジュンなんだって、この時強く思ったんだ。「きみはゴールドのように輝いてる、嘘じゃない。誰もきみみたいには輝けないよ」って、シャオジュンのことだったんだ。単純に、ただシンプルにかっっっっっっっっっっっこいい…って思った。

シャオジュンが、私の対角線上に動いた瞬間チラッとこちらを見たような気がした。私のうちわが目に入っているといいと思った。一つでも多く、自分の名前を見つけていたらいい。自分が愛されてると、きみを好きな人がここにもこんなにいるんだと、分かってくれたらいい。

 

 

UniverseとResonanceの前に流されるのは、2021の時のティーザーをもとにしたVCR。シズニしかいないのかと思うほど一人一人に歓声が上がる中、誰が聞いても分かるほど一番大きな歓声だったウィンウィン。

めまぐるしく、一瞬のように感じられたUniverse。振りから少し外れてこちらに向けてヘチャンがファンサをしに来た。ハートでも指差しとかでもなくて、ただあのヘチャンがよくやる「フフン」って顔。爆発的に上がる歓声、あの時あそこにいた人全員「わたしだ!!!!」って思った。少なくとも私は思いました。でも後から気づいたんだけど、一列目にヘチペンさんいたからたぶんその方に向けてた。それを悟った時ゾッとした。ヘチャンは気をつけてないと本当に危ない。

 

Universeが終わる。一人だけステージに残ったマークが、高みへと昇っていく。マイクに声を乗せる前、この時、フッと息を吐いて顔を伏せた、その一連の動作を私は永遠に忘れないだろうと思う。

 

これを観に来た。

 


www.youtube.com

 

これを、観に、来た。

なんだったんだろうね。何を観たんだろう。嵐みたいだった。これが分かる人間でよかったと思った。間に合ってよかった。何もかもが強くて、一緒に強くなる。そんな気がした。

正直何も覚えてない。断片的に覚えてるのは、横から入ってくるソンチャン。90' Love終わり、センターに入ってくる時にくちびるに指をあてていたパクチソン。ロンペンといつも話していた、センターを支える両脇のじょんうとロンジュン。その長い手足が目に焼き付いているジャニが真ん中に来た時は、そんなはずないのにMVと同じ、長髪がなびいたように見えた。“Hey 어디든 갈 수 있어 함께 있는 시간이 말해 줘”じょんうのあの声で、一瞬にして空気が変わるのが好きだった。「どこへだって行ける。一緒にいる時間が教えてくれるんだ」涼を吹き込む、じょんうの声。

 

それから、そうだ、シャオジュン。

 

“너의 에너지 it links me up 지금 이 기분을 느껴봐”

 

シャオジュンが歌う「今この気分を感じてみて」それはMake A Wishからだし、たまたまそれがこうなっただけかもしれないけれど、作業していた時からこのパートがここに来ることは明らかだったはずで、ここを任されたシャオジュンはすごいなあと思うんだ。

前から思ってたけど、SMはシャオジュンの声に絶対的な信頼を置いてるよね。威神をどうするつもりなのかとか、そういったことは分からないことだらけだけど、SMはシャオジュン好きなんだろうなってありありと分かるよ。いや…分かるよ…そりゃ…そう…今ちょっとSMと好みがまるかぶりなことに打ちのめされてるけど…

 

 

Resonance、すごかった。すごかったけど、この後のチャンミンソロは普通に一人Resonanceだったんだよ。

何あの貫禄。

 

 

この日、オーラスだけ追加されたBaby Don't Stopまで観ちゃって、なんか私どうなっちゃうんだろう~?恵まれすぎてる。ベドンスがあるのはみんな言ってたし、果てはストーリーでネタバレされるし(テイルさんでしたっけ?w)もうどこに追加されるのかずっとそわそわしてた。

ベドンスはさ…それこそBOSSと一緒に、シズニになる前から、2018年当時からずっと聴いてきたよ。たぶんテヨンくん?と、もう一人は誰だかわからないみたいな感じだったけど聴いてきたよ!

メインに登場した2人が、そのまま花道に移動した。ななめ後ろから、あの特徴的な脚の振り付けがよく見えた。真っ白な光に照らされていて、顔は見えなくとも、今2人ともめちゃくちゃにいい顔をしているんだろうと思った。

 

 

普段、あまりネタバレを気にしない。

なんなら確実に盛り上がれるように予習したいしセトリはあらかじめ見ておきたいとさえ思ってきた。

でも今回は、今回だけは、どうしても見たくなかった。他はいい。でも威神は、威神だけは、その場で受け止めたいと思った。

 

そんで韓国公演終わって、東京公演前にシャオジュンから泡泡が来て「サプライズあるよ^^」って言われて東京公演1日目が終わってから「サプライズはNectarだよ^^」って言われた私の気持ち分かる?????????????????????????

 

おい、聞いてるか?????????????そういうとこやぞ

 

 

だいすき

 

 

ハイ

 

 

あのね私は、ほんとうに、Nectarが、すき、なんですよ。

 

iamyu.hateblo.jp

 

最初、Kick Backを聴いた。フーンと思った。何この人たち、怖、と思った。それから、じょんうがVliveでAction Figureを流して、今回のアルバムでこれが一番すき!って言った。そうなんだと思った。じょんうが好きなら聴いてみよう。パフォーマンス動画もあるんだ。ふーん。それで、たぶんこの次に聴いてみたのがNectarだったと思う。2020に入ってたから。聴こうとしなくとも、向こうからやってきた。あ~これもパフォーマンスがあるんだ。へえ………

 

それで、毎朝毎朝電車の中で、夜寝る前にベッドの中で、「Nectarのシャオジュン」を観ないとダメになった。

 

ものすごい中毒性だった。何この人、と思った。何このダンス。何この声。何この、顔………………………………………今でも思います。何あの顔?

「Nectarのシャオジュン」はずるい。自分がかっこいいことも、どうやったらもっとかっこよく見えるかも、どういう手つきをしたらファンが喜ぶかも、120%分かっている。こちらの気持ちを何もかも見透かしている。そういう人に弱い。

 

だからさ、何が言いたいかってNectarまで観られちゃうとは思わなかったな。本当に本当に恵まれてる。配信で、正面からNectarを観ながら、ああ答え合わせだって思った。そりゃもうめちゃくちゃ観たあの動画と同じ衣装で、同じ角度で振り付けを踊るメンバーたち。イリチルのツアーでもずっと感じてた、私は私が見てきたものとの答え合わせをしているって。生だから上手いとかそういうことじゃなくて、自分が見てきたもの、感じてきた思い、それが目の前で再現されているということ、間違いじゃなかったということ、その感覚が私には大事だった。安心するんだ。

 

Nectarはバクステだったから、会場ではさすがに遠すぎて何も分かんなかったけれど、そんなことよりNectarを踊る威神と同じ空間にいる、いたということが、ものすごい興奮だったし信じられなかったし、すごい。すごいことだよ。

自分の好きな曲ということを置いておいても、Nectarで良かったと思うのは、中国語の曲だからだ。中国語の美しさの分かる曲だからだ。彼らが、中国語で歌うことに何よりも大事な意味があるからだ。

 

 
 
 
 
 
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威神Vが、好きだ。

 

シャオジュンが好きで、シャオジュンの歌声が好きで、シャオジュンの歌声について考えるのが好きだった。身体の使い方とか、喉の使い方とか、そんなことを考えるのが好きだった。だからいつかシャオジュンの歌を生で聴ける時が来たら、そういうことに注目して見るんだろうなと思っていた。

 

ゼロ。そんな余裕、あるわけがなかった。

 

笑っちゃうくらいに、収穫がゼロ。「息が入らないように、マイクをすっと離してた」とか「せっかくのフェイクパートなのに、スモークがかかっちゃってた」とか後からそんな情報を目にして、そうだったんだって思った。全然見てなかった。私の記憶に残ってるのは、ステージの上でキラキラ笑顔で歌うシャオジュン。どピンクの目立つ姿で、何度も見てきたように遠くまで声を飛ばすシャオジュン。髪が伸びて、オールバックで、顔つきと相まって厳ついのに、日本語を話した後に照れて目尻にしわを寄せるあの笑顔で笑うシャオジュン。

 



 

Hopeも写真撮影も終わって、もうあとは捌けるだけの時、センターからメインに向かって楽しそうな笑顔で一人、急に駆け出したシャオジュン。こっちに来てくれてありがとう。

それから花道で得意のジャンプをしながら、全方位におっきなおっきなハートをくれたうりじょんう!

そしてFeel My Rhythmで振り付けから外れて一瞬だけこっちに来て、手を振ってくれたアイリンさん。曲が始まってカメラに抜かれた時、王冠みたいな髪飾りをつけているのが分かって、美しく凛として気高く、やっとやっとやっとクィーンに会えたと思った。レッドベルベットについて書きたいこともいっぱいあるけど、単コンまでしまっておくよ。早く、レベラブとレッドベルベットだけの空間で会いたい。

 

 

 



今日もわたしは寝る前に、シャオジュンの声を聴くだろう。

きみに、また、会えるだろうか。