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劇場復帰:THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE

 

急遽行くことを決めた帝劇コン。

 

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帝劇は去年のエリザぶり。劇場自体は今年の2月のフランケン以来、約半年ぶり。

 

 

セットリスト(MC:山崎育三郎)

 

1. オープニングレビュー THE IMPERIAL(『モルガンお雪』『マイ・フェア・レディ』)― 山崎育三郎 、瀬奈じゅん、朝夏まなと、田代万里生

2. サウンド・オブ・ミュージック(『サウンド・オブ・ミュージック』) ― 平原綾香

3. シャル・ウィ・ダンス?(『王様と私』) ― 瀬奈じゅん、藤岡正明

4. ソウ・イン・ラブ(『キス・ミー・ケイト』) ― 瀬奈じゅん、藤岡正明

5. 陽は昇り又沈む(『屋根の上のヴァイオリン弾き』) ― 全員

6. 見果てぬ夢(『ラ・マンチャの男』) ― 福井晶一、海宝直人

7. ビッグ・スペンダー(『スイート・チャリティ』) ― 朝夏まなと

8. 明日は(『アニー』) ― 平原綾香

9. グイードの唄(『ナイン』) ― 田代万里生

10. オール・ザット・ジャズ(『シカゴ』) ― 瀬奈じゅん、朝夏まなと

11. カフェ・ソング(『レ・ミゼラブル』) ― 海宝直人

12. 民衆の歌(『レ・ミゼラブル』) ― 福井晶一、笹本玲奈、藤岡正明、山崎育三郎、海宝直人

13. エニシング・ゴーズ(『エニシング・ゴーズ』) ― 瀬奈じゅん

14. 愛はどこに?(『オリバー!』) ― 田代万里生

15. はじめての恋(『ガイズ&ドールズ』) ― 笹本玲奈、海宝直人

16. もしも あなたを愛したら(『回転木馬』) ― 涼風真世

17. シー・ラヴズ・ミー(『バニラ・アイスクリーム』) ― 涼風真世

18. 神よ、何故?(『ミス・サイゴン』) ― 山崎育三郎

19. 世界が終わる夜のように(『ミス・サイゴン』) ― 山崎育三郎

20. 42丁目(『42nd ストリート』) ― 涼風真世

21. ジャージー・ボーイズメドレー(『ジャージー・ボーイズ』) ― 中川晃教、藤岡正明、海宝直人、福井晶一

22. 愛してる それだけ(『ルドルフ ザ・ラスト・キス』) ― 笹本玲奈

23. フィナーレ(『ダンス・オブ・ヴァンパイア』) ― 朝夏まなと

24. さあ、声を出せ!(『天使にラブソングを~シスター・アクト~』) ― 瀬奈じゅん、朝夏まなと

25. サ・イラ・モナムール(『1789-バスティーユの恋人たち-』) ― 加藤和樹

26. ナチュラル・ウーマン(『ビューティフル』) ― 平原綾香

27. 僕こそ音楽(『モーツァルト!』) ― 中川晃教

28. 闇が広がる(『エリザベート』) ― 山崎育三郎、田代万里生

29. 私だけに(『エリザベート』) ― 涼風真世

30. 明日は幸せ(『マリー・アントワネット』) ― 花總まり

31. あなたに続く道(『マリー・アントワネット』) ― 笹本玲奈、田代万里生

32. 秘めた想い(『レディ・ベス』) ― 花總まり

33. 踊り明かそう(『マイ・フェア・レディ』) ― 全員

 

 

いつもだったら開演前は客席でパンフを見ながら過ごすんだけど、今回はセトリが載ってるという情報を聞いていたので開かずに我慢して待っていた。何歌うかだいたいは予想できていたけれど、中川さんが舞台上に出てきた瞬間、そして口を開いて歌い出す瞬間のその一瞬だけに感じられるときめきを何より大事にしたかった。

「陽は昇り又沈む」で他の方と一緒に舞台へ出てきた中川さん、シルエットだけでもうすぐに分かった。下手から歩いてきた中川さんは、先にステージ上にいた誰かと目が合ったのか、それとも初日ということが嬉しかったのか、にやにやしてた。にこにこじゃなくて、あの時にやにやしてたなww「にっにやにやしてるーーーー!!!!!www」ってなっちゃった。歌の間も他の方のパートでなんとなく手を動かしていたり、隣にいた福井さんと目を合わせて笑ったりしていた。黒の上下で、中は白いシャツ、ボウタイまではいかずとも細目のタイ。この白いシャツの襟元だけが黒くて、それがアクセントになっていて、全体がシュッとして見えてもう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~超かっこよかったです~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ちょっと痩せた……?分かんないんだよな、何しろビクターしか見たことないから。今年初めのフランケンで恋に落ちて、中川さん好き!って意識しながら行くのはこれが初めてだったから。

 

かっこいいんだよ。左に多く分けてきちんとセットされた前髪の一束だけが目にしな垂れて落ちている感じ。かっこいい!どうしよう!!かっこいい!!!かっこいい以外にもっとこうあの魅力とこの気持ちを表すことのできる言葉ないのかな?!

 

MCで育三郎さんが「ここからは00年代のウィーンミュージカル、フレンチミュージカルの曲をお送りします。その前にまずはブロードウェイミュージカルからです」って言った後(そういえばこの時の育三郎さんどちゃくそ噛んで、やり直しさせてください!って言って言い直してたw)に始まったジャージー・ボーイズメドレー。MC中、後ろに4本のスタンドマイクが用意された時点でよく考えれば、というか考えるまでもなくこの後いよいよJBだって分かったはずなのに、何も考えずのほほんとMC見てた。

中川さんを好きになってから、JBの関連動画をたくさん見てきた。映画もミュージカルも観たことない、フォーシーズンズをもちろんリアルタイムで知っているわけでもない私ですら、中川さん=JB、JB=中川さんということがよく理解できた。楽しみにしていたからこそ今年の帝劇本公演が中止になったのは残念だった。決心がつかなくてJBコンサートも結局見送ってしまった。

だから今日観られて良かったな、てことが言いたいわけじゃなくて。いやそれは本当そうなんだけど、なんかもうあのメドレーとあの時の中川さんから浴びたパワーがすごくて、私は何を見たんだろうってその後ちょっと放心してしまうくらい。手が震えていた。オペラグラスで中川さんを覗いていたいのに、肩から始まって手の先まで全部が震えてしまうもんだからオペラがひどくブレるのだった。自粛が明けて初めて中川さんの歌声を聴いたらきっと泣いてしまうな…と思っていたけれど、貰う光があまりにも強くて涙も出ない。中川さんのあの高音が好きだ。大好きだ!フランキー・ヴァリという役をするには、フォーシーズンズのメンバーだったボブ・ゴーディオの審査を受けなくてはいけなくて、あの独特の高音を出すためにトレーニングを積んだという話。そこで得た技術がフランケンの「偉大なる生命創造の歴史が始まる」での高音に役立っているという話。努力に裏打ちされた才能。全てが繋がっているということ。こういうところがたまらなく好きなんだよ。

「シェリー」のあの音が聴けて良かった。大好き。音なんだよ、もはや歌ではなく音そのものを出している。何かで自分のことを「中川晃教という楽器」と発言しているのを見たけれど、本当そう。楽器なんだよ。


中川晃教 - 「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」Music Video

そしてこれ。「有名な歌」というだけだったこの曲が、中川さんを知って別の意味を持った。こんなに元気が出て、こんなに笑顔になる曲ある?あのメドレーの時間、何だったんだろう…ずっと続くようにも思えたし、一瞬で終わってしまったようにも思う。あの時はコンサートじゃなくてライブだった。みんなで手拍子して。光だったし、神だったし、力があったけど、そのどの言葉もあの時間とあの中川さんの輝きをぴったり表すことができない。

 

JBの時の中川さんは、黒の上下に中はえんじ色のベスト着てた。これです。

このツイートを見た時の私「あああ~~~~~~~~~~~~ああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~保存」和樹マンさんありがとう。出番待ちの間に写真撮ってるのかわいすぎん?

 

そしてまさかの「僕こそ音楽」。

なんだろな…きっと育三郎さんが歌うだろうと思って、期待していなかった。というより期待しないでおいた。がっかりしたくなかったから。でもセットの階段の真ん中から現れたのは中川さんで、歌い出す前にちらっと指揮者の方と目を合わせてにこっと笑って。「このままの僕を愛してほしい」という歌詞があんなにも真っ直ぐ胸に響く。中川さんの歌い方はとても独特で、まるでオーケストラの方が必死についていっているみたい。「バカ騒ぎが大好きさ」でフフッと声を出して笑うところも、「礼儀知らず 無礼者と言われても」でちょっと顔をしかめるところも目に焼き付いている。

この時の中川さんはJBの時と同じ黒のジャケットだけど、中のシャツは変えて黒に、それも襟元にワンポイントでビジューぽいのがキラキラしていてとっても素敵だった…………………

あどけない………………………………………………

 

中川さんは、加藤さんと花總さんと一緒に育三郎さんを加えてMCトークしていたんだけど、そのために出てくる時「こんにちは~~よろしくお願いします~~~~!」って言いながら歩いてきていてさあ…そんなこと言いながらMCに登場するの中川さんだけなんだけど、そういうところが好きなんだよ。

帝劇の思い出として小6の時に初めて観劇した『ミス・サイゴン』のお話をされていた。冒頭にポールダンスというか結構過激なシーンがあるんだけど、それがもう「鼻血ブーでしたね」って言ってた。そうかww中川少年も普通の少年だったのねww「おばや母と一緒に最前列で観ていたんですけど、おばがもうそのシーンで『あらあらあらぁ』ってなっちゃって」ww『ミス・サイゴン』の観劇体験はまるで自分がそこにいる人物のようで、ミュージカルの凄さを感じたと。そして10年後に自身のミュージカルデビューとなるM!で帝劇に立ったんですよ、というお話。それを受けて育三郎さんが「僕はそのあっきーのM!を観て、この世界に入ったんですよ」、そしてまた加藤さんが「僕は初めて育三郎と共演した時にこんな人がいるんだと思って、また共演したくてグランドミュージカルの世界に入ったんです」と……良い話すぎる。全てが巡って繋がれていく歴史の中にいるし、一方ではその歴史の中のほんの一点が今だからこそ中川さんやその他の方々と同じ時代を生きて出会うことができたんだということ。

 

中川さんが、心から楽しそうに歌う姿が好きだ。いつ見ても、今この瞬間に歌えることが嬉しくて楽しくてたまらないですってお顔してる。それからミュージカルの力を誰より信じてるところ。私が観劇しながら揺さぶられる心の動きを役者さんたちは自分の気持ちとして実感しているんだなっていうことに、中川さんを見ていて初めて気づいた。当たり前だけど。中川さんはそのひとつひとつがきっとすごく大切で、幸せに感じるんだろうなあと思う。だからこそ、ミュージカルってすごいんだよっていう言葉があんなにも力強くなるんだ。

明るさだけをくれる。う~~~~~~~~ん分かんない。明るさや力、パワーだけを貰っていることは確かなんだけど、もちろん中川さんにだって大変なことやつらいことがあるはずで、元気だけを貰うことが正しいのか、それでいいのか自信がないんだ。でもあまりにも楽しそうに歌っているから、本当に嬉しくなるんだよ。こんな人が存在していたんだ、こんな声があるんだという衝撃は、じょんに出会った時と全く同じ興奮で同じ熱。でもなんか、じょんに出会った後だから中川さんに惹かれたのかなって、全部必然なのかなって思うんだよなあ。

 

 

コンサート自体もすごく良かった!

知らない曲ばかりだろうなというのは分かっていてちょっぴり不安だったけど、2時間続く夢のレヴューみたいに、華やかでキラキラしていて楽しかった。とにかくあさこさんと涼風さんが凄すぎて……それぞれのソロ、アンサンブルを引き連れて0番に立つともうそのパワーに圧倒されてしまう。歌が上手いというのはお二人とももちろんなんだけど、それだけじゃなくて、その場面を掌握する力が強すぎる。あれが宝塚のトップスター(だったということ)なんだな。他の誰にもない力。

涼風さんの挨拶「昔妖精、今妖怪、涼風真世です」wwwwwwww「いやいや今も妖精ですよ」という育三郎さんのフォローは「妖怪よ!」で一蹴されてた。93年に宝塚を退団して、その後に帝劇に立ったという話で「みんな生まれてる?」って言っててびっくりしちゃった。いや一応生まれてはいるけど…って感じだった。なんとなく漠然と90年代半ばくらいにトップさんだったのかなってイメージでいたから、そんな昔?!と思って。もう今私がこうして観ることができるのは奇跡のような、伝説のような方なんだな…。

 

楽しみにしてた万里生さん。万里生さんを生で観るのは初めてだけどすきだ~~~~~~~~~~~なんだろね、「全人類中でもっとも良い人です」ってオーラ出てるよね。歌声もすきだ~~~~~~~~~~~~~~~~~MCで「万里生さんと朝夏さんと瀬奈さんは(出演者の変わる)ABC全てに出ていらっしゃるんですよね、仲良しですよね」って育三郎さんに言われた時に「あっオーケストラとアンサンブルの方々もずっと出てます」って言ってて、万里生さ~~~~~~~~~~~ん!好きです!

 

まあ様の『ダンス・オブ・ヴァンパイア』良かった~楽しかった!赤いリップがめちゃくちゃお似合いですごくかわいかったな…男役の時はあまりお歌の人ってイメージはなかったけど、まあ様の今の歌声すごく好きだ。

観たことないミュージカルで他に良かったのは平原さんの『アニー』。希望を歌う明るい場面なのかなって思っていたんだけど、もしかして本当は希望がないことを分かっている状況の中で、それでも明日を信じようとして歌う曲なのかなと感じられた。分かんないけど。アレンジもジャジーで、平原さんがしっとりと歌い上げると、よく耳にする子役の曲とは全然違うように聴こえた。

 

そして「サ・イラ・モナムール」。本当に特別。加藤さんはもちろん好きだけど、誰が歌うとかそういうことじゃなくて、『1789』という作品にはやっぱり一番胸が熱くなる。イントロの数秒で、あの世界へ連れていかれる。ロナンとオランプ、ダントンとソレーヌ、デムーランとリュシル、ロベスピエールとその恋人の場面そのままに、歌う加藤さんの周りでアンサンブルの方たちが踊っていたのが本当に良かった。ああ1789観たいなあ。前回が2018年だからもうそろそろ来年あたりどうですかね……


『1789 -バスティーユの恋人たち-』製作発表 歌唱披露映像

2016年の東宝初演の時の映像だから古川さんがいるw古川ロベピは最高なので、古川さんのファンになった今だからこそ観たい気持ちが強い。でも一回降りたからもう出ないんだろうな…

 

育三郎さん初めてだったんだけど、歌上手い。知ってたけど知らなかった。『ミス・サイゴン』の「神よ、何故?」ソロがとてもよかった。静かに歌うところと、熱い感情で歌うところ、こんな風に声を出すんだって思った。あと万里生さんとの闇広も本当に良かった…トートになる時、どうしてみんなあんなにも特別になるんだろう。育トートの声は底から湧き出て地を這うみたいだった。そういえばこの人は今年が初めてのトートのはずだったんだよな…って悲しくなるほどに。

トートを演る人と演らない人、何だろう。エリザに出る人と出ない人、何だろうな。例えば中川さんはトートなんて500%やらないじゃないですか。キャリア云々を抜きにしても。あまりにも陽の人すぎて。万里生さんもルドルフやルキーニは分かるけど、トートはしないだろうな…みたいな。シシィも特別で憧れの役なんだろうけど、トートはトートでそういった意味での凄さというかトートという役そのものが持つ特別さがあるんだろうな。

 

だからこそ中川さんの「愛と死の輪舞」を聴いてみたかった。それくらいの遊び心があっても良かったと思うんですよ。東宝さんどうですか?あとフランケンなかったね(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)かっこわらいをつけないとやってられない(笑)(笑)(笑)中川さんと加藤さんが一緒に出てて生命創造しないとかそんなことある??ホリプロと共作だから???てかそもそも加藤さん一曲だけって何?????1789から複数でも全然良いんですよこっちは

 

でもMAからの「あなたに続く道」は良かったな~~~~~~~~


[더뮤지컬] 뮤지컬 '마리 앙투아네트' 2019 공연 중에서 `내가 숨 쉴 곳` - 김소현, 박강현 외

みにょゼンが見つからなかったからカンルゼンで。ソウルへ観に行くたびに夏から秋へと変わっていったあの空気、そしてソヒョンさんとの出会いを思い浮かべながら聴いていた。現実を見るように言われて「現実とはあなただけよ」と笑いながら歌うソマリーの少女らしさが好きだった。

来年日本で再演するらしい。古川さんいないけど。金と力さえあれば東宝とEMK買い取ってソヒョンさんと古川さんでやってもらうのに…。でも万里生フェルゼン楽しみだし、何より理生さんのオルレアンにめちゃくちゃ期待してる。絶対すごい。絶対すごい。二度言うほどに。絶対すごい。

 

 

コンサート、楽しかったな。韓国M!の後に中川さんの動画を見ながらなんとなく申し込んだリセールが当たっただけで、本当に急遽決まった今回。古川さんと中川さんとソニンちゃんがみんなバラバラの出演チームになっていたから、発表当時は行く気になれなかった。それにやっぱり怖かった。自分がどうのこうのというのもあるけれど、感染した時に周りにかける迷惑のこと、どこに行っていたかバレた時にどう言われるのかということを考えるとどうしてもどうしても怖いのだった。その恐怖はなくなったわけじゃないけれど、それよりも「行きたい」「中川さんに会いたい」という気持ちが上回ったのがこのタイミングだった。上回ったそのチャンスをちゃんと掴むことが出来て良かったと思う。

感染対策として各自が緊急連絡先と公演日、座席を登録するようになっていた。サーモグラフィーや消毒液の設置はもちろん、ロビーの売店は休み、グッズ販売も劇場内ではなくシャンテの書店で行われていた。そこにパンフ買いに行ったら古川さんがいた。

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おかげ様で買えていなかった自叙伝買えましたw

古川さんにも早く会いたい。本当にその気持ちが大きくなる。

 

 

チケットの取れた瞬間から何を着ていこうって考えた。前日の夜は最近サボっていたパックも久しぶりにした。そんなことまでひっくるめて、全てが私の劇場復帰体験だった。東宝の紡いできた日本のミュージカルの歴史をコンサートという形でなぞりながら、私とミュージカルの個人的な歴史をその中に見出すような、そんな2時間だった。恐怖が消えたわけじゃない。それでも「行って良かった」だけが残っている。

あの舞台に立っていてくれる中川さんに、明日も明後日も会いたい。観劇した後にのみ感じられるこの気持ちに、帰ってきたことを感じるんだ。

 

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