ザッピング

チャンネルはころころ変わる

東京緊急事態日記>4月から5月にかけて

 

気づいたら5月で、気づいたら緊急事態宣言は延長されていて、気づいたら解除されている県もあって、気づいたら百合子が「東京アラート」とかいう新たな横文字を発表していて、気づいたら私のところにもついにマスクが来た。

 

実家にはお母さんとお父さんとおばあちゃんがいるんだけど、そっちに2枚でこっちにも2枚だから、家族愛を発揮して「1枚あげるよ!そしたら4人で使えるじゃんww」って言ったのに、秒で「いらねえwwwww」って拒否されました。そんな感じでたまにお父さんとスカイプしてる。仲良しなので。お母さんも(画面の前に)連れてこようとしたらしいんだけど「映りたくない」って断られたらしい。どういうこと。

この一か月で友だちとのオンラインお喋りスキルが上がった。zoomもスカイプもラインでのビデオ通話も経験した。あらゆるプラットフォームを駆使してる。ラインのビデオ通話でなんかゲームできるの楽しい。以心伝心ゲーム。あとフィルターが面白いのでぜひやってみてください。「‼️」みたいなやつ(見たらわかるから探して)で一生笑える。

 

それにしてもビデオ通話してる時に「え~なんかVライブみたい♡」って言わないけ~ぽオタいる?

 

なんか急に暑くなっちゃったのびっくりする。ずっと家にいるのに、外に出て歩けば軽く汗ばむくらい確実に季節が進んでいることへの違和感がすごい。季節が止まると思っていたわけではないけど。地球は人間を救ってはくれなくて、人間は別に地球の中心でもなんでもなかったんだなって感じる。人は止まっているのに、地球は回り続ける。

 

書きたいことがありすぎて何からどう書けばいいか分からないので、とりあえず最近見た動画を貼りますん

 


뮤지컬 모차르트! 10주년 기념 공연 팀 #마음만은더가까이 MOZART! #HOMEFEST

今度の韓国M!オールキャストで황금별を歌ってる動画。韓国ではずっと演劇系は続いていた。一度某公演中のキャストさんから確診者が出たのは聞いたけど、その時は一時休演したのかな…?でももうM!のお稽古は当然のように始まっていて、既にリハまで進んでるみたい。実はモーツァルト!を観たことがないので、ソヒョンさんの役であるヴァルトシュテッテン侯爵夫人(覚えられない)が何者なのかも、どういった文脈でこの曲が歌われるのかも全く知らないんだけど、でもソヒョンさんの声でこの曲を現地で聴けたら泣いてしまうな。あとね~これ見て改めてソヒョンさんを好きな理由の一つが「発音の明瞭さ」にあるなって分かった。すごくきれいで聞き取りやすい。別に舞台に立つからといって発音・発声に必要以上に重きを置く必要はないと思っているし、むしろ自然な方が好みなんだけど、非ネイティブの立場になると変わってそれが大事になるんだなあ。

とりあえずいつ見てもジュノさんの声がデカくて笑ってしまうwwこれ見るとなんでソヒョンさんがジュノさんと結婚したのかなんとなく分かるような気がする。ていうかこれ絶対おうちでそれぞれ撮り合ったでしょ~?!って思っていたら、答え合わせかのようにジュノさんのインスタにNG動画がアップされて菩薩になった。

 
 
 
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#뮤지컬 #모차르트 #황금별 #NG영상 . #드라큘라 #반헬싱 #화이팅 . 귿나잇☆

손준호(@baritong)がシェアした投稿 -

 

え~んこれ日本の舞台人もやって…って思っていたらこちらがアップされて泣いた。


【Shows at Home】民衆の歌 / Do You Hear The People Sing ? - Les Miserables -

好きな人がたくさんいて、そうじゃなくても知ってるお顔ばかりで。ちゃぴ歌上手いな~とか加藤さ~んとかこにたん!けいちゃん!とかやってるうちに満を持しての中川さんの独特な歌声が入ってきて泣いちゃう。からの大天使ゆうみちゃんでさらに泣いちゃう。りょんりょんもいるし…かっこいいし…あ~~~中川さんの歌ってなんでこんなに力もらうんだろう。こにたんとけいちゃんはつきあっていてほしい(この間2人のインラ見てその思いに至った人)レミゼも観たことないというか今年こそは観に行きたいなーと思っていたものの、実は上原理生さん大好きなので絶対に理生さんの出演回じゃなくちゃ嫌だったのにその日のチケットが取れなくてどうしようってしてるうちに中止になってしまった。書いていて気付いたんだけどこれ理生さんいないね。古川さんがいないことについてはもうつっこむのやめた。

 


ソニン(SONIM)

これは前の記事に書いた、中川さんから始まったリレープロジェクトのやつ。ソニンちゃんは絶対にこの曲だと思っていたよ~~~~~「民衆の歌」と同じような立場の曲だと思うけど、MAは実際に観て文脈が分かっている分だけもうなんかエンパワメントされる力がすごくてゾワゾワする。アコギじゃなくてエレキなのかっこよすぎるんだ…

 


笹本玲奈

そしてソニンちゃんが笹本さんに繋ぐということはマリーの曲選んでくれるかなあと思ったけど、その中でもこの子守唄だったからぼろぼろ泣いてしまった。音楽ってなんで一瞬で持っていかれちゃうんだろうね。もうやだ!来年にならなくてもいいから去年に戻りたい。

 


鈴木壮麻

そうまさんはこの世で一番の美声なんだが?

 


アップフロントグループ テレワーク合唱「愛は勝つ」「泣いていいよ」「負けないで」

上にあげた動画たちを含め一連の芸能関係の人たちの歌唱動画って、確かに力は貰えるんだけど、でも私は家にずっといるだけだし、なんならダラダラしているだけなのに、こういう動画に励まされるって簡単に言ってしまっていいのかなってどこかで抵抗を感じていた。だからこの、宛て先が明確にされたUFの動画を見たら逆にとてもパワーになったというか姿勢を正されるような気がした。言葉にされたことで、医療従事者の方々だけじゃなく、自粛できる人がきちんと自粛できるようにこんなにたくさんの人たちに支えられているんだなって。私がハロプロを好きになったのは2011年、はじめて行ったコンサートは311の余韻が残るその年の春だった。あの時も開演するまでずっと会場の画面で「愛は勝つ」の動画が流れていたことを思い出した。この事務所は変わらずずっと「愛は勝つ」の曲が根底にあるんだ。素敵だなと思う。

 


【すみれプロジェクト】すみれの花咲く頃PART2~宝塚歌劇団OG

豪華すぎて笑う。PART3以降もお待ちしております…

 


【美弥るりかに38の質問】元宝塚歌劇団・月組男役 / YouTubeスタート!

るりかさんがゆーちゅーぶを始める日が来るなんて!ゆーちゅーぶ!ゆーちゅーぶの言い方本当にかわいい!!!!!むひむひ!!!!!!退団後はSNS自由なことは分かっているけれど、この間はコマるりでインラしていたり、ちぎちゃんもインラしていたり、あの頃恋をしていた宝塚の人たちがこうやってネットの向こうで自ら発信してくださるの見ると未だにとても不思議でキュッとする。「ジェンダーフリーな表現者」って言い方が素敵すぎるの………

 


V6 / 時代順に並べ替えろ!50マーベラス6(51st Singleより)

自粛期間ということでなんとV6がいろいろ動画を期間限定で公開してくれているんですよ!!歴代のMVだったり、こういう特典映像だったり、果てはコンサートフルまで…本当にすごい。V6はすごい。てわけでちょこちょこ見ているんだけど、これ本当に面白いからみんな見てほしい。V6の楽曲知らなくても楽しめるはず…たぶん。剛くん「ジャニーズショップじゃねえんだよ!!!」wwwwwwwwwwww本当に笑うwwwwwwwwwwwwwwジャニーズ史に残る名言だわwwwwwwなんか人狼やってるやつも面白かったです。

 

ジャニーズといえば、なんかラインでもなんちゃらプロジェクトやってるよね。急に出てきてびっくりしたけど、長野くんのパスタ動画見たくてつい友だち登録してしまった。イノッチのDIYはザ・イノッチ!!!!!!って感じのゆるゆるユーモア溢れる動画で好きでしかなかったわ…あとオカダチャレンジもよかった…髭生やしてクマもあるようなあの岡田准一の、まるでけ~ぽっぷアイドルのような自撮り動画がネットで流れる日が来るなんて……コロナお前……………中丸くんの4コマ漫画が何気に面白いw

 

あと最近はずっとイッテQの動画見てる。去年働いてた時、日曜の夜にテレビつける気にならなくてほぼ一年くらいずっと見てなかったからその分を埋め合わせするように過去動画を…つまり違法動画を…漁らせていただいております。だいたい大まかなものはカバーできたはず。スティーブとよっちゃんの話とか泣 

この間のイモトと森三中の卒業報道びっくりしたねえ…!あまりにも断定的な報道だったから少し信じちゃってズンッとなってちょっと泣いた。イモトのインスタ見てもっと泣いた。

よかった本当に~~~~~~~~~~!!

森三中の後継トリオまで報道されていて、その人たちとウッチャンが面談したって書かれていたんだけど、イモトやあちゃこのラジオ聴いていたら報道を受けてのイッテQグループラインでウッチャンが「この時期に人と面談するわけねえだろ!」って言ってたって話があって笑ったww確かにwwwああいう報道ってなんなんだろう。何のためにするの…………?ラジオでイモトは割とずっと笑ってたけど一回だけ「勘弁してくれよ!」って言っていて、それがラジオだから本当のところは分からないけどなんだか泣き声のような怒りを含んだ声だったの。悔しかった。

 

なんかイッテQずっと見てるとみやぞんに恋しない?私だけ??みやぞん好きになっちゃうんだけど、、こういう人がいつも隣にいてくれたら楽しいだろうなって思っちゃうんだけど、、みやぞんモテそう。でもそれに気づいてなさそう~~~~~~~~(何の話)

 

イモトと言えばこれめっちゃくちゃ興奮したんですけど!!!!


イモトアヤコのお家ルーティン

いつかの記事でモーニングルーティン動画というジャンルを馬鹿にしくさったばかりなのに推しというか大好きな人というか憧れの人のルーティン動画が公開された瞬間、ヒィッってなって秒でURL飛んだ。こんなにおうち見せてくれちゃっていいんですかね…?こんな夢みたいなことが…あるんです…?だってここに石崎さんも~~住んでいらっしゃるということで~~~~~~アッちがう、石崎さんと石崎さんが住んでいらっしゃるということで、ヤバ、ドキドキと興奮が止まらなくなっちゃう。推しカプが結婚するとかいう世界線、現実に存在したんですね…………………

 

 

最近、なんか久しぶりの人から連絡が来るっていうのが続いてる。滅多に連絡はしないけど仲のいい友だちとか、それこそ7年?8年?もうパッとすぐには分からないほど連絡とってなかった人とか、ラインも来るしツイッターのDMも来るし、なんだこれってなってる。嬉しい。

この間、夢に久しぶりの友だちが出てきたんだけど、起きたらその子からラインが来ていた。しかも夢でその子に相談事をされていたんだけど、ラインの内容も「最近大変だったんだけどどう思う?」みたいな感じだったからちょっとゾワゾワした。あんなリンク初めてだったな。こういう話を聞いたり読んだりしても「ふーん」としか思わないし「嘘くさw」ってなっちゃうタイプなので、ちょっと反省した。

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

悪夢っていうか、夢の中でも「コロナだからこうしなくちゃ」「コロナだからこれできないな」って考えて行動している時があって、起きてからそれに気づいて悲しくなる。夢なのに。もうとっくにちゃんとコロナが生活のベースになっているんだよな~それが良いことか悪いことかは置いておいて。

 

あとめちゃくちゃ料理するようになった。出汁からとって野菜中心の和食を作る。でも一人分を毎日毎日作るスキルはやっぱりないので、しばらく同じものを食べることになります。料理が楽しくてちょいちょい100均行っては、なにやら器具を揃えている。

そんな感じで本当にのんびり楽しみを見つけつつ過ごしている、というか過ごせてしまっている。アイドルの現場や観劇の予定がなくなったことはもちろん悲しいし、こちらは韓国に行けないまま向こうがどんどん進んでいくことに対しての焦りもあるんだけど、新しく楽しめるものがあって、たまに外に出れば花が咲いていて、読みたい本を読んで、部屋の整理もしちゃったりなんかして、なんだか私、アイドルいなくなったら何もないって思っていたけど、もしかして日常もそれなりにちゃんと楽しめちゃうんじゃないかって思った。でもきっと全ては元に戻ると信じているからであって、いつか絶対にまた会えるという希望があるからであって、私にとっては今が「非日常」だから。現場という「非日常」がなくてただ家で過ごすという「日常」がつらいっていう意見を見たんだけど、私にとってはよっぽど遠くにいるはずのアイドルの方がとっくに「日常」になってしまっていたから、今はそれこそ「非日常」で乗り越えるべき「緊急事態」なんだな。

 

 

さてここからはいわゆる平田オリザの件について、もう割と旬(旬?)を過ぎた感があるので書くべきか迷いながらも残しておこうと思う。

 

個人的になんとなく、本当になんとなくとしか言えないのだけどミュージカルよりストレートプレイ、いわゆる「演劇」の方が上のようなイメージがある。つまり芸術として?価値が上と思われているような気がするというか。芸術に客観的な価値を求めること自体あんまりピンとこないんだけど。そして私はストプレは観たことがなくて、まあ本当はこの間初めて観に行く予定があったんだけど中止になってしまって、ミュージカル好きの私にとって今も「演劇」は敷居が高いものなのだった。つまり何が言いたいかというと、鴻上尚史や平田オリザといった人たちが何者で、どのように評価されてきた人物なのか、演劇界においてどれくらいの影響力を持っている人物なのかといったことを本当に何も知らないのである。

 

news.yahoo.co.jp

そんな私がこれを読んでとにかくびっくりしたのは、「好きなことを仕事にできていることへの自覚のなさ」というか、

街のレストランとか職人さんとか、自営業の人は、比較的、「好きなこと」を仕事にしているじゃないかと思います。サラリーマンはどうなんでしょうか。どれぐらいの人が自分の仕事が好きで、嫌いなのか、僕には分かりません。 

と言ってのけてしまえる感覚。「え、ヤバくね?w」となった。おいおいおいヤバくねえかこれは~~~~~これだけ格差が表面化されてきていて、非正規雇用などが問題になっている社会でこの感覚、というかこれを言ってしまえる感覚、怖い。何が怖いって幅広い知識があるはずで人の二倍、三倍の想像力が求められるはずの演出家がこれを言うところ。

平田オリザについては製造業云々で炎上する前の時点で、たまたま個人的に韓国のミュージカル情報を追う中で目にしたこの記事を読んで、既に何かがひっかかるけれど何なのかが分からない…と思っていた。

oriza.seinendan.org

ブログ内の文章との繰り返しになるが、日本の劇場、音楽堂(主にコンサートホールのこと)は、世界でも最も厳しい換気の基準を持っており、感染対策を万全に行い、客席の間隔を開ければ、三蜜は避けられ上演は可能だった。実際にそのようにして、一部では上演が続き、結果としてではあるが、劇場・音楽堂から一人の感染者も出さなかった。

https://note.com/lgm_/n/n4a3e9d501342

ライブハウスの方たちには、本当に大変申し訳ないが、劇場・音楽堂とライブハウスは業態が全く異なり、これをひとくくりにされることにはやはり無理がある。

これを読んでいたから、その後「製造業」について炎上していたのを見てもさもありなんといった思いだった。ライブハウスをはじめとする音楽業界について書かれた上記の記事は個人ブログだったから、NHKのインタビューで放送された製造業ほど拡散されなかったにすぎないと思う。

共通する「想像力のなさ」にどうにも驚くのだけど上手く言えない。革命の情熱がしょっちゅうミュージカルになるように、演劇は大衆に寄り添うものだと思っていたのだけど、この二人を見ているとたぶん違くて、大衆の向こう側にいるっぽい…って感じ。

 

font-da.hatenablog.jp

こちらの記事に書かれているスポーツについての箇所は、納得できないことも多いのだけど、「劇場は特権的なものである」という論について腑に落ちたので引用させていただきます。

そうであっても、そうした「なにか」を得ようとする観劇体験は、やはり建築物としての「劇場」にいく人だけに与えられる特権的なものにとどまる。ここでいう「特権」とは、単純に経済的な格差だけではない。子どもの頃から演劇に触れる機会や、劇場にいく機会があったか。また、自分の必要なものが「劇場」で得られると思うことができるか。こうした目に見えにくいが確実にある人々の格差がある。そして、演劇人の側がその格差を打ち破るような仕掛けを作り、劇場をより開かれたものにしてきたか/これからしていこうと思うのか、は私にはわからない。  

緊急事態宣言が出る前、エンタテインメント界がおのずと自粛・払い戻しへ向かい始めた頃からずっとモヤモヤしていたのは、「払い戻さずに少しでも推しへお金を流そう」とか「中止にならないんだったら(感染のリスクを)気にせずに行く」といったファンの声だった。私は中止にならなくても怖くて行けないと思っていたし、私のお金なんだから払い戻しできるんだったら返してほしいし、実際中止にはならなかったけど払い戻しさせてもらった公演もいくつかある。だから、率直に言ってつらかった。被害妄想なのは分かっていても、責められている気がした。だいたい観劇系のオタクって一演目に対して使う金額が本当頭おかしいんだよな………褒めてないぞ(突然の愚痴)何公演行くんだよって…………おかしいだろ……………上流階級の趣味なんだよあれは……お金持ちの遊びなの!!宝塚好きだった時から気づいてたけど!!あれは!!お金持ちの遊びなの!!!(積年の愚痴です)そんな中で、エリザか何か忘れたけど、それくらいの規模の公演に出るはずだったアンサンブルの方が、収入がないからウーバーイーツのバイト始めた頑張るぞ的なツイートしてたのは苦しかった。どうしたらいいのか分からなくて、何が正しいのかが分からなくて、そもそも国の保障がしっかりしていればいいだけなのにどうしてただの一ファンにすぎない私がこんなことを延々と悩まなければいけないのかが分からなかった。たかが趣味なのに。アイドルに関してもそうだけど、裏側の苦しみなんて本当は見たくなくて、気づかないフリをして目を背けていたい人間なのだ私は。

 

motion-gallery.net

でも知ってしまった以上無視できるほどの性格でもないので、とりあえずこれに参加してみました。国がどうあるべきかとか、エンタテインメントは果たして不要不急なのかとか(ん~~~と私は正直どちらかというとリスクを冒してまでの供給は不要不急だと思ってしまうところがあるのだけど、上に載せたような動画がないと自粛できないから全てがそうだとは言えない)、そういったことは答えを探し続けるとして、とりあえず自分が納得してできることをしようと思った。観劇に対して出せるお金が限られていてすみませんね?!って思っちゃう卑屈オタクだから、ほんと自分の心を守るため……自分なりにちゃんと考えて向き合っていきたいのに、人の言動に左右されちゃうからだめなんだよな。

 

こういうのもある。参加団体が本当にすごい。

www.jpasn.net

 

 

は~い次は読書の話しま~~す。

 

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この本が、とてもとてもよかったのでいろんな人に読んでもらいたいなと思った。

コロナの時代の僕ら

コロナの時代の僕ら

 

ローマで暮らす著者が、2/29~3/4までの記録をエッセイとしてまとめたもの。どんな早さで書いてどんな早さで訳してどんな早さで出版したんだ?ってちょっとびっくりするけど。ジョルダーノ氏は素数物理学の博士号まで持っている人で、数学が得意らしく、感染症について数学的に例えながら解説してくれている箇所があって、それがすごく分かりやすい。それだけでもう既に読む価値があるんだけど、エッセイとして綴られた思いからはいろいろな感情が伝わってきて、遠く離れた国で、世界中のありとあらゆるところで皆が同じ時代を生きているんだなあと思う。今の状況が落ち着いたころに振り返りつつ読むのも意味がありそうだけど、渦中の今こそ読んでほしい。

…(略)伝染がどうやって、どこで、いつ発生したかを正確に再構築することは単純に好奇心ゆえの行為ではなく、少なくともウイルスをせき止めるのと同じくらい重要な疫学のミッションだ。ただし防疫よりも時間がかかるうえ、ずっと難しい作業だ。

事実、多くの人々はCov-2(※新型コロナウイルスのこと)の物語をこんなにも短くて、単純きわまりない言葉でまとめてしまった。

「中国の人間はぞっとするような動物を食べる。しかも生きたままで」

(60ページ)

 

…(略)僕たちは感染者と回復者を数え、死者を数え、入院者と学校に行けなかった朝を数え、株価の暴落で失われた莫大な金額を数え、マスクの販売枚数を数え、ウイルス検査の結果が出るまでの残り時間を数え、集団感染発生地からの距離を数え、キャンセルされたホテルの部屋数を数え、自分と関係のある人々を数え、自分があきらめた物事を数える。そしてひとつ、幾度も幾度も、何よりも繰り返し数える日数がある。危機が過ぎ去るまでにいったいあと何日あるのか、だ。

(98ページ)

執筆期間当初のイタリアがびっくりなくらい呑気だったってことも分かるし、「欧米は成功している」「欧米に負けた」と言われているはずのイタリアでも人々が困惑して政府に腹を立てつつ半ば諦めているようなことも分かるし、情報に振り回され、科学に失望し、それでも終息を望みながら日々を懸命に過ごしていること、それが日本でもイタリアでも、そして世界中他の国々でも同じことが分かる。

「考えよう。この日々を無意味にしたらいけない」と一貫して言われる著者からのメッセージは明白で、あとがきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」が胸に刺さった。時代の節目、教科書に書かれるような歴史の転換点にいるんだということを、そして今私が考えていることを少しでも忘れないためにこうやって記事を書いているけれど、また前みたいに気楽にどこへでも行けるようになったら忘れてしまうこともたくさんあるのかもしれない。ああそんなこともあったね、あの時は大変だったよね、なんて笑って言うのかもしれない。でももしかしたらそうやってマスクを外して笑える日なんて二度と来ない可能性だってあるのだ。

 

ちょっと前、日本の状況にだいぶ疲れてしまっていた時期があった。いよいよ日本という国にがっかりしていた。私が子どもだった90年代は、なんとな~くまだ子供心に「日本はスゴイ国なんだ」「日本は世界のトップなんだ」という空気感があったように思う。高校生や大学生の時は自分のことばっかりでそんなことを考えている暇も頭もなくて、30を目前にした今、気づけば本当にいよいよダメなんだと、もう終わっていくだけの国なんだと感じることばかりだった。もうここから出なくちゃいけないと思った。早く、この場所から脱出しなくちゃと。

 

www.lovepiececlub.com

 

日本は「失敗した」「負け組だ」毎日毎日目にする悲観的なワードにはもううんざりだ。失敗してないとは思わない。成功しているとも思わない。ただ、まだまだ分からないことが多すぎる状況の中で、感染者数や死者数を振りかざしながら順位を位置付けて競わされるのには疲れた。人が死んだ数をもとに争うなんて。

ただ日本の死者数が少ないことは事実だ。もしかしたら、もしかしたら日本政府の対応は正しかった(日本という国には合っていた)のかもしれない。でも「結果的に日本ではあまり人は死んでないんですよ」は世界には通用しないし、それなのにきっと「成功した」と言ってのけてしまえるだろうあの政府が嫌だ、何が勝ちなのか、勝ち負けが存在するかも分からないのに負けた負けたって他人の目を気にする日本人も嫌だ。なにもかも全部が嫌だ。

 

note.com

 

そんな時、たまたま手に取った中村哲先生の本。

アフガニスタンの診療所から (ちくま文庫)

アフガニスタンの診療所から (ちくま文庫)

  • 作者:中村 哲
  • 発売日: 2005/02/09
  • メディア: 文庫
 

先生がアフガニスタンで行ったことはすごすぎて、その信条は私なんかに到底真似できるようなものでもなくて、この本の前ではあまりに陳腐な言葉かもしれないけど、どうにも感動してしまったのだった。日本を脱出しなくちゃいけない、という焦燥感がなくなったのを感じた。日本人としてやっぱり日本が好きだから、そして何の躊躇いもなく自分の国籍を言えて、当然のように生まれた国が好きだと口にできるというのはどうやら幸運なことのようだということもこの数年で学んだから、これ以上失望しないためにも、何かできることを探さなければいけない責任があるんだと思った。

 

 

~~~~不要不急のしたいことリスト~~~~

・パスポートの更新に行きたい(ていうか行かないといけない)

・IPSAに行って肌診断受けてあわよくば化粧水の試供品をもらいたい

・クリニークに行ってアイリンさんの写真があるか確かめたい!

・神社行きたい

・美術館行きたい

・韓国行きたい

・美容室行きたい

・ラオスとシンガポールとスロベニアとバルト3国行きたい

・友だちと会いたい!!!!!!!!!!!

 

とりあえず消費活動したいみたいなところ笑う。

でも実は最寄りの本屋もカルディも100均も開いているので不自由はしていないのだ。ありがたや。。カルディのりんごパイみたいなクッキーおいしいよ(伝わらない)(写真撮るのめんどいねんすまんな)

 

 

なんとこの記事、5日かけて書いてるし最後まで読むと14,000字超えます。ヤバ。ここまで読んでくれてるあなたも相当ヤバ。あともう少し続きます。怖いですね。

 

 

Am I Wrongな話

ニュースを見ても何も感じないなら そのコメントに何も感じないなら その憎悪に何も感じないなら お前は正常じゃなくて異常だ

 

梨泰院クチルズの件、珍しくキレ散らかしてしまった。怒れないことに悩んでいたけれど、全然怒れたわ。というかめちゃくちゃ悲しかった。梨泰院で確診者が出て問題になったのは今月に入ってからであって、彼らがその街を訪れたのは先月なのに、今になって記事を出して槍玉に挙げるなんてそんなの許されない。梨泰院での感染拡大の状況は日々の検査結果に沿って刻々と変化しながら明らかにされて、検査対象となる梨泰院訪問の期間自体がどんどん変わっていった。彼らが行った日である4/25が検査対象に含まれたのは後からだし、そもそも梨泰院でのクラスターが発覚したのは5/7なのに、それを無視して4/25〜5/10の2週間は自主隔離するべきという大義名分に基づいてジェヒョンやウヌのした仕事について書くのはどう見ても報道として間違ってる。だいたいみんな匿名で検査受けることが出来て、実際そうやっているのに、芸能人だからってだけでどうして矢面に立たされないといけないの?ソーシャルディスタンスよりアーティストのプライベートを優先したことをお詫びいたします、っていうビッヒの声明がとてもとても悲しい。どうしてそんなこと謝らなくちゃいけないの。

 

2020年5月現在、公にまかり通る正義はあくまでも「個人<公共の福祉」なんだってこと、ずっと忘れないようにしなくちゃ。これこそが「有事」なんだってこと、こんなのは絶対におかしいんだっていう感覚をこれから先何があっても大事にしなくちゃいけない。

 

この間手越くんの報道が出た時は「手越wwまーたやっちまったかwww」って感じだったんだけど、クチルズのことを踏まえて振り返るとあれだってやっぱりおかしくて、たまたま名前が売れているからってだけでたった一人悪者にして批判していいなんていうことは絶対にないんだ。それを暴いていい権利なんて誰にもないはずなんだよ。

それでも私は東京で暮らす日本人だから、手越くんのしたことが悪いということは理解できる。だけど韓国の状況はあくまで報道から伝わってくる情報としての理解だけで、実際どれだけ街に人が戻ったのかとかどういった空気感なのかといったことを体感として理解することは難しい。それなのに日本からクチルズを叩く人たち、本当に気持ち悪い。あまつさえそんなことを、報道する必要なんてない他国のたかが芸能人のことを、日本のニュース番組で流したのは。頭に血が上りそうだった。

 

クチルズのことをクチルズって言うことも知らなくて、あの4人が仲良しなのも知らなくて、あらまあちょっとお顔がすごいですね…とはさすがに思いましたけど、それなのに今回すごくショックだったのは本当じょんぐっくがいるからなんだな。ジョングク大好きなんだよ。そしてたまたまこの2週間くらい常にばんたんを聴いていたのも大きい。ジョングクペンってわけじゃないんだけど。もうばんたんはみんな好きで、推しっていう概念がなくなってきた。

 

ばんたんの音楽は私にとってバロメーターみたいなところがあって、元気な時は全然聴いていなかったりする。気づいたらばんたん聴いてた、ああ私いま疲れてるのかなってそういう感じがある。今回はそういうわけじゃなくて、久しぶりにConverse highが聴きたくなったのがきっかけだった。

ばんたんは甘くて、私を甘やかしてくれるから、糖分みたいに摂取する時もあるし、生きることに一緒に傷ついてくれる時もある。LY以降の曲も大好きなんだけど、久しぶりに聴いたらやっぱりそれまでのちょっと(だいぶ)病んだ曲もすきなんだな~~コンセプトとか本当分からないし、知ろうともしてないし、制作過程も知らないから、ただただ純粋に曲と、曲への私だけの勝手な解釈と、たまに気が向いたらたるばん見るくらい。怒られそうwでもこれくらいの距離感が心地よいし、「俺の横にいるお前を信じろ、防弾だってことを信じろ」って言ってくれるばんたんがいなかったら文字通り今日を生きて明日に繋ぐことができなくなりそう。しゃいにに対してやっぱりまだ全然ダメな時があって、たぶんそれは4人での活動が予想外にもうすぐであることに対しての準備がまだ全くできてなくてすごく怖いからなんだけど、この間5人の動画を見ていたら息が詰まりそうだった。慌ててばんたんにしたら、気道が広がったような気がして、じっとりと汗をかいていたことに気づいた。ばんたんは「生」なんだ。

 

ゆんぎさんとIUちゃんの曲、すごくよかった。


[MV] IU(아이유) _ eight(에잇) (Prod.&Feat. SUGA of BTS)

 

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なんか、本当に勝手でそれこそ怒られるかもしれないし嫌な気持ちになる人もいるかもしれないんだけど、私はゆんぎさんの書く歌詞になんとなくじょんへの思いを感じることが多くて。I'm fineもそうだし、このeightのラップパートもそうだし。I'm fineなんてゆんぎさんのパートに'수고했어'って入ってるからでしょって言われちゃうと、本当それだけかもしれないんだけど。

あの時、ピシッとした黒いスーツに身を包んで、明るい髪にプラプラと揺れるピアスをつけた彼らが一番に駆けつけてくれたのが、私はずっと忘れられなくて、2年半が経つ今も、正直SMの誰よりも印象に残ったまま頭の中に焼き付いてる。DNAでさあこれからいよいよ世界へ駆け上がるぞ、としていたところだった彼らにどんな影響を及ぼしたのかって歌詞を読むたびに考えを巡らしてしまう。影響していてほしいっていうただの私のどこまでも勝手な願望に過ぎないかもしれないんだけどさ。こんなこと背負わせてごめんって思う。でもばんたんは一緒に背負ってくれている気がするから、私が背負うなら俺も一緒に背負うよって言ってくれるのがあの7人だと思うから、ばんたんが好きだっていう気持ちをあまり口に出来ないくらい特別なのかもしれない。大切すぎて。

 

やっぱりYoung Foreverがすごくすき。今はまだ近すぎて分からないけれど、あと数年もすればまたこの曲を聴いていた時が一番幸せだったって感じるのかな。


[MV] BTS(방탄소년단) _ EPILOGUE : Young Forever

 

 

話題になっていたジョングクの言葉、胸が締め付けられた。

 

いつか僕が今みたいに有名じゃなくておじさんになった時、僕のそばに残ってくれる人は誰なんでしょう。その時は必ずアミたちに聞いてみたいです。あの時の僕たちはどうだったかって。あの時の僕たちはかっこよかったかって。人間的にどうだったかって。

 

一人の人間として見た時、アイドルとして生きる時間よりもアイドルじゃなくなってから生きる時間の方がずっとずっと長い。きっとジョングクはそのことをこっちが悲しくなるくらいに理解しているんだ。アイドルがアイドルじゃなくなってからも、アイドルであった時の記憶とそこにしかない喜びと辛さを、胸に抱いて生きていくことのできる強さを私は彼ら、彼女らへあげられるファンでいるだろうかと思う。

 

 


BTS (방탄소년단) 'Euphoria : Theme of LOVE YOURSELF 起 Wonder'