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【'19ミニョン出演MA②】初めての韓国ミュージカル

 

始まる前はまだまだ先だと思ってたマリアンも、ついに先日の土日で大千秋楽でしたね。

ミニョンのマッコンはその少し前、13日の水曜日。週末はソウルでニュイのペンミが開催されていたけど、それが終わってすぐミニョンはMAの打ち上げに参加してたみたい。

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いろんな女優さん、俳優さんがミニョンのことかわいがってくれているのがお稽古の時からこうやって最後までずっと伝わってきて嬉しかったなあ。っていうオタクの謎の立ち位置。

 

8月末に幕が開けて、その後すぐ9月に1回と10月に2回観に行きました。

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 9月1日15時公演(キム・ソヒョン/チャン・ウナ)1階C区域10列9番

10月12日14時公演(キム・ソヒャン/チャン・ウナ)1階C区域13列1番

10月13日15時公演(キム・ソヒョン/キム・ヨンジ)2階C区域1列9番

 

とりあえずマリーとマルグリッドはお二人ずつ観られたし、この二役とフェルゼン以外の役替わりは全員網羅できたのでまあ満足。もちろんソヒャンさんとヨンジさんの組み合わせも観たかったけど、でもまあ国外まで行くってこと考えるとなかなか観れたんじゃないかな~と思う。初韓国ミュだったしね。

一つ心残りなのは全部C区域だってこと。これは私が馬鹿すぎた。というかよく分かってなかった。1回目は代行に頼んだからともかく、10月分は自分で取ったんだけど日本からはインパしかアクセスできないんだと思ってたんだよね。一緒に行った友達に、他のチケットサイトと区域が分かれてるんだよって言われて初めて知ったww確かにいつ見てもインパにはC区域しか残ってなかったけど、ミニョンが冒頭すぐに舞台下手から出てくるからみんなそっち側のA区域に行きたがるのかしらんなんて呑気に考えてましたw

 

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韓国ミュージカルはすごい!って聞いてたけど、実際行ってみて思ったことは韓国ミュージカルはすごい!!ってことだった(アホ)

迫力?熱量?なんていえばいいんだろう。全体的に歌が上手くてコーラスに厚みがあるとか、そういった技術的なことはもちろんあると思うんだけど、それよりはもっと熱というか圧を感じるというか。ビリビリ来るような、衝撃。私はもともとミュージカルって素晴らしい~~~~と思ってる浮かれぽんちな人間なので、日本でだって何観ても「素晴らしい」「熱い」って思うし大好きだし、日本ミュージカルが韓国ミュージカルに劣ってるという意味ではないけど、とにかくまず言葉の壁がある海外で、言葉に感情をのせることが大事な舞台を観て、それでもあんなに心が震えるという体験は、それ自体がとても感動的でした。

ますます、ミュージカルって素晴らしい!!(アホ)ってなっちゃった。

 

「マリー・アントワネット」という一人の女性そのものに、子供の頃からなんとなく惹かれていて、いろんな創作物で目にすればするほどどんどん好きになっていくんだけど、MAのマリーを見てやっぱり大好きだなあと思いました。可憐で純粋、ひたむきなのに、母として妻として女として気高く強く芯のあるマリーがいた。

プチトリアノン(?)でフェルゼンとピクニックする場面があるんだけど、自分の好きなように造った庭園を大好きな恋人に見てもらいたくて、めちゃくちゃうきうき楽しみにしてたのに、肝心の恋人はこのままじゃ危ないって警告し続けて最終的には怒って出て行っちゃうの本当悲しみでしかなかった……やっぱり私はこの作品のフェルゼンの描き方嫌いだ!いつ会っても警告なのはちょっとどうなの?って思う。マリーのこと好き?いや好きだから危険から守りたいんだろうけど、正直あんまりそれは伝わってこなかったなあ(演出ベースの問題で)マリーのことが好きなら、いつも少女のように笑うマリーが好きなら、このままではいけないことを諭したりしないんじゃないかな。そっと見守るんじゃないかな。何があっても陛下をお守りする一心で。

 

そんな感じで、ミニョンが演じようが古川さんが演じようが、私はこのフェルゼンの描き方は好きになれないけど、これがいわゆる「解釈違い」ってやつですねきっと。しつこい女なので何度でもどこにでも書くんですけど、このミュージカルの原作とされる遠藤周作の小説が大好きで大好きで、ずっと「陛下」って呼んでマリーへの敬愛の姿勢を崩さない、でも愛してる…みたいな主従関係に心の琴線何本触れるねんってくらい大好きなので、本当は「マリー」って呼ぶのも嫌だったし、小説にはない設定盛り込んだのも割と意味わかんないし、とにかく遠藤周作とは別物で本当にいや!!!!!!すみませんが!!!!!!!!

でも良い意味でミニョンには合ってたと思う。いやあのこの流れで言ってもあれなのは分かってるんですけど、合ってたと思う。どこまでも真面目でまっすぐなフェルゼンは、ミニョンそのものって感じだった。ミュージカルファンとして言わせてもらえるなら、時間を空けて何回か観ることで成長がまざまざと分かってすごく感動した。冒頭ソロ曲の一声目でもう違うって分かった。最初に観た時から、普段の歌い方とは違ってミュージカル歌唱で太い声にしていたのが分かってすごいなあって思ってたけど、2、3回目の時はより太い声がちゃんと伸びていて、当たり前なんだけどプロなんだなあって感じたよ。ソロの最後、場が切り替わるとともに「マリーアントワネット」ってコーラスをバックに高らかに歌い上げて終わるんだけど、2回目の時はそのミニョンの声がコーラスに負けてないどころか、ミニョンがコーラスを引っ張っているのがありありと分かった。

 

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キスとかは気にならなかったなあ。むしろどうしてもマリーに肩入れしちゃうから、早く抱きしめてキスしたれや!!!!って感じでした。安心させてあげてほしいんだもん…でもそれくらいミニョンはミニョンじゃなくて、フェルゼンとマリーが目の前にいたんだよ。

キスシーンはだいぶ終盤で、もう逃亡も失敗した後なんだけど、キスする直前にマリーが「絶対に私を忘れないで」って言うからだばだば泣いちゃった。もう死ぬことが分かってる場面で、「私のことは忘れてね」「他の人と幸せになってね」とかよくあるけど、「絶対に」「私を忘れないで」って言ってキスするのがマリーの強さでプライドの高さだから、好きだなあってなります。

 

MAの醍醐味はマリーとマルグリットの関係だと思う。あんなにマリーを憎んでたマルグリットが処刑場で初めてマリーの目の前で膝を折る。あの膝を折るっていうただそれだけの動作に、ものすごい敬意が込められていてとても心が揺さぶられた。その後のカテコで、みんな次の人に繋いだら一旦捌けるのにマルグリットだけマリーが最後挨拶するのを残って見ててハグするからもうつらかったなあ。1回目はそこでげっそりするほど泣いてしまった。すごいなあミュージカルって。

 

それでね、私は恋に落ちたんです。

 

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 マリー役のキム・ソヒョンさん。ああ~のむいぇっぽ…

なんだろう、観終わって一か月も経ってしまったから何に感動したとか上手く言えないんだけど、とにかく大好きだと思って。ずーっと無邪気でとにかくかわいくてニコニコしてて、首飾り事件が起きた時も戸惑いながら怒っているのがよく分かって、そうやって少女のままよく分からないまま戸惑ったまま革命に巻き込まれて変わっていく。家族を守って、自分の誇りは失わずに逝く。

怒って立ち去ってしまったフェルゼンを想って歌う時と、最後の裁判で侮辱されて椅子から立ち上がりながら歌い始める時で声が全く違うんだ。

 

警告し続けるフェルゼンを気にしないのに、彼が去ってしまうと引き止めて泣く、そういうところすごく「女」っぽいけど、実際に人々の動きの波に巻き込まれてからは自分の正義と誇りを貫いて死んでいくからマリーが好きなんだなって思った。いつも自分に正直で、自分というものを見失わないから。

 

それで10/13、ソヒョンさんを2回目に観た時あまりに感動してやっぱりソマリーが好き!って思って幕間にお手紙書いて出待ちしたんですが、結果的に会えず…いや会えたし「ソヒョンさんだ」って思ったんだけど、その一瞬、やっぱり緊張して躊躇ってしまって……そのままお手洗いに入って行かれたので、また出てくるだろうと思って待っていたんです。が、どうもそのお手洗いの反対側の出口からそのまま駐車場に行かれたみたいで、あえなくものすごいチャンスを逃しちゃった。

もうねえすごいショックで!!目の前にあった機会をみすみす逃し、どうしても伝えたくて書いたお手紙を渡せなかったことがとても悲しくて悲しくて…めそめそしながらインスタにお手紙渡せませんでしたってコメントしたらお返事くださったのーーーーー!!!!!!!!見て!!!!!!!!!

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「本当にありがとう。必ずまた手紙渡しに来てくださいね♡」って。

 

こんな、こんな素敵なことある?って思って、通知来た瞬間明洞の真ん中でスマホ見つめたまま固まってしまった。たぶんこれでもう完全にソヒョンさんの虜になっちゃった。大好き。最近もまた別のコメントにお返事くださったりして、本当に優しいの~~

約束果たしに本当は今月も観に行きたくて、ホテルも押さえてたんだけど、ちょっと…れっどべるべっとちゃんがソウルコンやるってことになりましてですね……えへ…すみません……会いたかったなソマリー。リアルご夫婦のジュノさんとの組み合わせで観たかったな。

 

ソヒョンさんの次の出演作がまだ発表されなくてずっと待ってる。

言葉も何もかもを超えて、歌と演技だけにひたすら魅了されるというのは本当に得難くて宝物を見つけたような嬉しさだった。まだ見つけたばかりの宝物に、今も胸がときめく。こんな出会いがあるなんて、思ってもみなかった場所にまた新しい楽しみを見つけたなんて、すごく幸せだ。

 

ソヒョンさんと、そしてミニョンに感謝してる。

いろんな仕事があっただろうに、ミュージカルというステージを選んでくれてありがとう。

ミュージカル最高!!!!!

 

 

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