ザッピング

チャンネルはころころ変わる

【'19ミニョン出演MA①】予習から始めるとしよう

 

 

なんとなくタイミングを逃してMA観たことない人生だったから、いきなり韓国語版なんて観てもついていけないよなって不安だったので買っちゃった。なぜなら古川さんが出てるからです。ミニョンのMA出演決まった時から買った方がいいかなとは思ってたけど、ただの予習のために一万円はなかなかでかい買い物でっせと躊躇ってたのに、古川ペンになった途端「一万?!やっす!買いまーす」ってなるから私はヲタクの鏡。

 

というわけでたった今観終わったばかりなんですけど、とりあえずすごく言いたいことがあります

 

キスシーンがあるんですけど

どういうことですか?ないって聞いてましたわたしは。手の甲に口づけするだけだと聞いておりましたよ。全然くちびるとくちびるを合わせてましたけど。世間一般にあれはキッスと言うのでは??ミュージカル俳優の古川さんがキスシーンするのとミニョンがキスシーンするのでは話が違うと思うんですけどちょっとプレジス~~~~~~~~~~~~~~~~~~~??????????どういうことか説明してくれる~~~~~~~~~~~~~~~~?????????????

 

まあそのことは置いておいて(置いとけやしねえ)、なんか原作と違いすぎてちょっとがっかりしちゃった。どうしようがっかりしちゃった。がっかりしちゃったの悲しい。。私このミュージカルそんなにすきじゃないかも…入り込めないかも……どうしようショック……何回も見るのきついかも。見るけど。見たいけど。

 

原作大好きなので、いろんな人に読んでほしいなあ

王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)

王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)

 

 

遠藤周作がマリーアントワネットの小説書いてるって知らない人多いけど、これがMAの原作なんだよ。私はこの小説はたまたま持ってたけど、これが原作ってこと自体はミニョン出演のおかげで知った。ミヒャエル・クンツェとシルベスター・リーヴァイだから海外ミュなのかとずっと思ってたけど、これを原作にした東宝製作のミュージカルなんだって。なんかすごいな~~私の好きな小説と、宝塚と繋がりのある東宝と、K-POPの推しが繋がる世界すごい。

 

最近この小説を数年ぶりに読み返した。

やっぱり私はたまらなくマリーアントワネットという人がすきなのだ。わがままで無邪気で、どこまでも人間臭くて愛らしい。それなのに優雅で気品があってプライドが高くて、そういうところに惹かれるのだ。

マリア・テレジアの娘としてハプスブルクに生まれながら、フランス王家に嫁ぐのも、全てが約束された予定調和の創作みたい。革命に巻き込まれて、騒乱の中で暴君に嬲り殺されたっておかしくないのに、最期まで気品を保って処刑場というステージで命を落とすのも、そのギロチンの開発に夫である国王が関わってたのも、本当に展開が綺麗すぎる出来の悪い物語みたいで美しい。

 

もし…ばかり考える。もし、彼女が王妃じゃなかったら。もし、この時代じゃなかったら。もし、逃亡が成功していたら。もし、国王側が勝っていたら。もし…

彼女や貴族たちにとってその栄華だけでなく、自分の築いてきた世界が次々に終わっていくのはどんな感覚だっただろう。この時代に生まれなければ、自分が王や王妃であるのがそのタイミングでなかったなら。たったそれだけの違いだ。私は甘いのだろうか。甘ちゃんなのだろうか。現代に生まれ、本当の飢えなんて知らないから、マリーアントワネットを悲劇だとしか見られないのだろうか。

私はなぜ惹かれるんだろう。終わりに。革命による新しい平等な世界の始まりではなく、人が人によって滅ぼされるその終わりに。

 

アントワネットは恋を知っただろうか。幸せを知っていただろうか。誰もがそうであってほしいと願うから、こうやっていつまでも物語が読まれ演じられ続けているんじゃないのか。

 

とりあえずミニョンペンにはこの小説読んでほしい…フェルゼンがすごく魅力的で、アントワネットには王家の誇りがあって、その2人の恋をただの惚れた腫れたではなく美しい忠誠として描けるのは遠藤周作だけなので……フェルゼンにミニョン(と古川さん)を重ねてきゅんが止まらなくなるので……革命後は泣いちゃうから電車で読むのをやめた。

 

 

そこでミュージカルの方にはいろいろ言いたいんですけど!!

 

・フェルゼンこんなでしたっけ?

いやまずそれだよ。なんか初っ端からずっとアントワネットを諭し続けてるんだけど…アントワネットに「現実を見ろ」って言うフェルゼン…挙句の果てにアントワネットの気持ちガン無視で理解してくれない彼女に腹を立ててトリアノンから出ていくフェルゼン…………どうなの?

 

・マルグリットがアントワネットの腹違いの妹とかいう謎設定

いる????????????????????ねえこの設定いる??????????????????????????マルグリットのことめちゃくちゃ貧乏な民衆として描いておきながらさすがにフランツ1世の愛人の娘だったっていうのは無理すぎないか…しかも別にその設定が生きるわけでもないし…マルグリットが次第にアントワネットに同情していくのにも、この設定が必要だったとは思えない。

 

 

もっと遠藤周作の書いた忠誠とか誇りとか気品とか優雅とかそういった精神性を大事にしてほしかった。それが史実かどうかはここでは大切じゃないでしょ?ていうかミュージカルに出てくる大衆が愚かすぎて何も言えねえって感じだった。私の贔屓目を除いても、革命が正しいとは思えない。もっと革命するんだ!って気持ちになることも大事だと思うのに… 

なんかミュージカル見てると、大衆が扇動されて狂気となって一人の人間の命を不当に奪ったんだとしか思えなかった。公正な裁判もせずに。それが事実だ。所詮革命なんてそんなものなのか?人間は集まると狂気しか生み出さないのか?現代のデモと何が違うのか?私は怖い。

 

 

とりあえずやっぱりソニンはすごい。いつかそのうちソニンは舞台上で感情のあまり死んじゃうんじゃないかって思うもの。革命的な作品に出すぎだから。あれが「舞台で命を削る」ってことなんだと思う。アントワネットに同情するまでの、ただの勝手な憎しみで行動してるマルグリットには嫌悪感しか湧かない。全然すきになれない。それこそが演技が上手いってことだからすごい。1789の頼もしいソレーヌと全く違う。アントワネット側になるっていうのは小説にははっきりとは書かれないけど、たぶんミュージカルでもそうだと本当に嫌悪しかないまま終わるからこれはこれで正しいと思った。

 

あと古川さんはお顔が良いですね!!!!!!!知ってた!!!!!!!!!でもやっぱりなんか生真面目なフェルゼンを演じる古川さんは「これじゃない」感がある…妖艶で危険を秘めたロベスピエールと、目を見開きながら高笑いして死に誘うトートしか知らないから……アブナイ役が似合うんだな古川さんは…お顔がアブナイもんね……うん……

でもミニョンには素直に合ってそうだと思ったよ。ミニョンは数学の定理だとメンバーに言われる男ですもの…真面目なみにょゼン!割と出番も多かった。

 

 

なんか支離滅裂な記事になっちゃったけど、MAに向けてこんなに気合い入れてるってことなので書いておきたかった。今のこの不安な気持ちがどう変わるか楽しみだなあ。話を知らないでただミニョンの出演を楽しむことはできるけど、ストーリーを理解して入り込むところまで行きたいよ。フェルゼンがすきなのかミニョンがすきなのかってところまで迷い込みたい。

 

 

そういえば9月1日、15時公演のMAチケット欲しい方いませんかね。。

真面目に探してます。代行価格です。私もその日いるので、私が現場で受領して手渡しすることを考えてます。気になる方はここのコメントか、ツイッターのDMでお気軽にご連絡をください。

 

 

 

とりあえずキスシーンはあるのかないのか、それが問題だ

 

 

t.co

 

 

youtu.be

 

 

youtu.be