ザッピング

チャンネルはころころ変わる

最近のこと⑩

 

美容室

本当は髪を伸ばそうと思っていたんだけど、なんとなく衝動的に切りたくなって昨日の夜というかもう夜中の1時ごろ真っ暗な部屋で美容室の予約をした。ホットペッパーは便利。なんとなく衝動的に切りたくなったのと同じように、なんとなく美容室も新しいところに行ってみたくなって、どうせならと都会のオシャレなところを予約した。私にとっては大冒険。ものすごく人見知る方だから、一度行ったら美容室や担当さんはなかなか変えないんだけどたまにこうやって変えたくなる。別に今までの美容師さんに不満があるとかではないんだけど。でももしかしたら私のこういう何気ない選択が、他人(というか今までの担当さん)を傷つけたり悩ませてたりしたらどうしようっていう考えが頭の隅に思い浮かぶ。自意識過剰なので。

で、私が本当に書きたいのはこれじゃなくてその初めて行った美容室でたまたま担当してくれた美容師さんがそれはもうそれはそれはそれはお顔が良かったってことです。「○○です、今日はよろしくお願いします」って後ろに立たれた瞬間から最後までずっと「顔~~~~~~顔が良~~~~~~~~~~~~~顔良~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」って思ってた。イケメンじゃなくて、顔が良いんです。つまりドストレートストライクど真ん中大当たりでした。顔が天才。あと身体がうっっっっすいのも良かったし、ピアスがバチバチあいてて耳元で揺れてるのも良かったし、足元がスニーカーなのも良かったし、何もかも良すぎた。韓国にいそう(それ)一番良かったのは元気がない。元気がないって言うとちょっと違うか、静かに淡々と話すのが良かった。声が低かった。それなのに私のふとした一言にたまにフフッと笑うのはもっと良かった。極め付けは香水がふわっ‥と香った。髪染めてみたいけどなかなか踏み切れないんですよねって話してたら「じゃあ次は染めましょう。誰かに言われないと染めなさそうだから」ってあくまで淡々と言われたのがもう最高に良かった。出来上がった髪型もとても好きだったけど、タオルを外しながら「これで梅雨を乗り切って、夏は染めましょうね」って言われたのが良、良~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~顔が好きとか美容師だからとかじゃなくて、そうやってトンと背中を押してくれる前向きな言葉のかけ方が、未来を想像させる言葉の選び方がすごく好きだと思った。それが営業トークであったとしても。

思い返してもお顔が良いな。というわけで今年の夏は髪を染めます(チョロ)

 

お花

はじめて自分でお花屋さんでお花を買ったりなぞした。贅沢。

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ラファエル前派の軌跡展@三菱一号館美術館

先日の金曜日の夜に行ってきた。こうやってどこの美術館も金曜は21時までやってくれるととってもいいですねえ~何も調べずに行ったから、行って初めてイギリスの絵画展なんだって知ったwなんかイギリスの絵画とか画家って新鮮じゃない?今まで意識したことなかったかも。なんていうか意外と(?)主張の強さを感じる絵画たちだった気がする。

海の絵があった。想像するような浜辺じゃなくて、岸壁から見下ろした海。決して暗くはなく、真っ青な海のブルーと岩に打ち寄せる波の荒さ、崖っぷちに咲き乱れる花、その花を揺らす海辺の強い風、飛んで行く海鳥、力強い絵だった。とにかく美しい青だった。目に焼き付いて離れないブルー。

写真撮影が許可されている箇所があった。

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こんなふうに強く輝く「色」を見るたび、この「色」ってやつは本当になんなんだと思う。眩しく私の心を満たす栄養。どうしてこの世界には色があるんだろう。色彩検定とか受けようかな、色のこと勉強しようかなって思う時もあるんだけど、色に知識を結びつけたくない気持ちが強い。いつまでも色を衝撃として感じる自分でいたいと思うから。

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ショートブレッド

というものを最近初めて知った。それというのも会社のお菓子スペースにあって、無知な私がそれをぼりぼり食べながら「このビスケットおいしいですねえwww」って上司に言ったら「ああショートブレッド?私それ苦手なんだよね~」って返されて「しょ、しょーとぶれっど……????????????????????????????」ってなったのです。こんな美味しいものがこの世にあったとは~~~~~~生きてみるもんですねって感じなんですけど本当に美味しくないですか?割と和の人間なのでビスケットとかクッキーみたいなものってあんまり自分からは食べないんだけど、これは大好きすぎる。幸せな出会いです。イギリスだけあってラファエル前派展のグッズ売り場にあったので秒で買って秒で食べた。普段はどこに売ってるの…カルディとか…?

 

退団

実は宝塚で一番好きな(好きだった)美弥るりかさんが9日にご退団される。私は劇場にもライビュにも行かない。本当は行こうかな、あんなに好きだったんだから最後くらい観に行くべきなのではって悩んだけど。迷いを断ち切るのが特に大変ということもなく、というかチケットどうしようかなって思っているうちに時間が経ってしまった。こういうのって縁なんだよなって思う。確かに好きだった、とてもとても好きだったけど、そのうちK-POPが楽しくなって夢中になっていってしまった。もちろんそれだけじゃない、いろいろ言いたいことはあるけど。

結局、羽根を背負われたるりかさんの姿を見ることなく終わってしまうことに、たぶんいつか後悔するのは分かっている。宝塚の退団は重い。男役は“男”役を降りるし、娘役は“娘”役を降りるからだ。卒業の意味がこれほど重い場所も他にない。るりかさんの男役が好きだった。宝塚を愛するるりかさんが好きだった。指先まで綺麗なるりかさんのダンスが、独特な低いるりかさんの声が、それなのに舞台を降りるとふわふわ天然なあのしゃべり方が好きだった。でも私にはるりかさんの最後を観る縁がなかった。それだけのことだ。

るりかさんのダニー、るりかさんのアルトワ。ヘアフォール伯爵が忘れられなくて、ぼーっと歩きながらこの人の舞台が見たいんだと気づいたあの帰り道。幸せだった。ご退団おめでとうございます。縁が切れてしまっていたとしても、またどこかで結ばれるように。

 

圭くん

ええと知ってる人は知ってると思うんですけど、私は錦織圭くんが大好きでして……何が好きってそりゃまあお顔が好きでして………あとコート外での舌足らずなしゃべり方~~~~~~あかてゃん……しゅき………お顔が良い……かっこいいのにかわいい……ちょっと天然…なのにコートの中では顔が変わるの…えええすき……ユニクロの変なカラーリングのユニフォームでさえ圭くんが着ればもう超オシャレだから……あと割とお腹たぷたぷなのに顔が良いので…すき………

まあぶっちゃけ今まではかなりというか全然ミーハー100%な気持ちでいたから試合が中継されていても一大会で一試合見るくらいだったんだけど、今回の全仏はなんとなく一回戦からちゃんと真面目に見始めてしまった。ら。あっという間にハマった。素晴らしかったですね。既に一回戦の記憶ない。ツォンガ戦がすごすぎたから、簡単に勝てるだろうと思ったジェレ戦も、もうジェレ戦を超える試合になることはないだろうと思ったのに、日没サスペンデッドで2日がかりで大勝利を収めたペール戦もとにかくすごかった。圭くんのボールさばきは魔法みたい。左右に振って、ネット際に浅く、手元に深く、そして空いたスペースにきちんと狙いすまして落ちるボールは、その流れの全てが様式美で、とても美しかった。「エースをねらえ」の中で宗方コーチが「テニスのフォームの美しさはバレエに匹敵する」って話をしてひろみが衝撃を受けるくだりがあるけど、それを実感した。サーブするときの伸びた腕、最後まで振り切るラケット、クレーコートに映る影さえ美しかった。

ジェレ戦で勝った時に見せた、文字通り弾けるような笑顔が印象的だった。あの瞬間までにどれだけ我慢して溜めているんだろう。フルセットを最後タイブレークで勝ったあと、「(負けていたけど)いつかチャンスが来るだろうと思った」と話していた。どうしてチャンスが来ることを信じられるんだろう。ダブルフォルトした時、リターンエースを決められた時、アウェイでの声に飲み込まれる時、どうして気持ちが切れないんだろう。決め球をアウトにして、それなのにどうして一息吐いただけで気持ちを切り替えられるんだろう。

最後の一点だと思うその瞬間、何を思うんだろう。一本があまりに重すぎる。その重さを分け合いたいのに、コートの外からできることは何もなくて、勝ってほしいと祈ることしかできない。勝ってほしい。本当は勝ってほしいというより、勝利に伴う喜びをあげたい。

スポーツが好き。応援することが好きだと思う。いろんな気持ちをくれるから。私も頑張ろうとか見習いたいとかそんなことじゃない、だってなろうと思ったってなれない。圭くんの戦い方がすきだ。体力はないかもしれない。2回戦、3回戦、ストレートで下せれば、勝ち上がって格上と当たる時、ちゃんと力が残っているのかもしれない。それでも「今」の試合に勝とうとする圭くんがすき。

いいなあ生で見たいなあって思うチョロオタなので、自慢できるのはフットワークの軽さとチョロさしかないオタクなので、とりあえず来月のウィンブルドンのチケット検索したら一枚30万とかしてもう草も生えないです。終わり。

 

10

というわけでいつの間にかこの「最近のこと」シリーズも10記事目でしたね!何気なく始めたけど、このタイトルにすると何でも書けるのが便利すぎて続いてる。ああこれブログに書こうって思ってメモして、それを文章として起こす作業が好き。いつか振り返って読んだとき、何を思うのかってどきどきするのも好き。

 

そんな記念すべき(?)記事なのにほとんど顔が良い男の話で終わった。