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【'18.10.13~15 渡韓記①】4年目のK-POPヲタク、初めて韓国の地を踏む

 

始まりは一本の動画からだった

 

www.instagram.com

 

ある日、スーパーコンサートの宣伝であるじょいたんのこの動画を見ようと、ツイッターで「Super Consert」などと検索をしたのだった。
するとヒットした検索結果一覧の中に、代行のツイートがあった。私はそこで初めて出演者一覧を確認する。ワナワン…レッドベルベット…ブラックピンク…ママム…セブンティーン…………ニュイストダブリュ………………

 

ワナワン…レッドベルベット…ニュイストダブリュ………

 

代行料金、イチマンゴセンエン……

 

 

そうだ、にゅぶるに会いに行こう。

もちろん今までも何度も渡韓する機会はあったと思う。レッベルのソウルコン、去年だって今年だって行きたかった。その都度エアーを調べては断念していたし、行きたかったなあ~と思ってはいたけど、バイトもしてない院生の身分では親に申し訳ないし気がひけるし、社会人になったら誰にも遠慮せずにガンガン飛ぼうと、なんだかんだ言って諦めがついてた。
しかし今の私は違う。就職先も決まって、働いてもいるし、あとは論文書いて修了するだけだし、つまり(自分の自由になる)金さえ握ったヲタクに行けない理由も行かない理由もなかった。

 

そうしてバタバタとエアーをとり、ソウルの地理が全くわからないためいろんな人にどこに泊まるのがいいのか尋ねまくってゲストハウスを決め、「韓国 旅行 初めて」「ソウル 一人」などあらゆる単語で検索して出てきた情報やブログをもうこれ以上読むものはないんじゃないだろうかと思われるほど読み漁り、パスポートとお金、そして推しへの気持ちだけ持って私は一人、初めての仁川へと飛んだ。

 

たった3日間、というか最終日は帰るだけだったから実質ほぼ2日間で、こんなにネタができるかと思うほど濃ゆい時間を過ごし、昨日帰ってきて今この記事を書いている。
このブログが、つい数週間前の私と同じような「初めて韓国に行く人」もしくは「一人で韓国に行く人」たちの役に立つかはわからないけど、また韓国へ行くであろう未来の自分への備忘録も兼ねて書く。渡韓経験者の皆々様にとってはつっこみどころが盛りだくさんだと思いますが、温かくね、見守って頂ければとね、思いますね。

 

 今回の旅の目的は

 

①とにかく韓国に行くということ

②スーパーコンサートでにゅぶるを見ること

③コスメ爆買いおばさんになること

 

 

この3つでした。

 

 

10月13日(土) 1日目

 

この日は成田発が昼12時ぴったりの飛行機。
私は遠征時の交通手段は安ければ安いほど良いと思っているたちなので(もちろん夜行バスなどは安全との兼ね合いがあるから、限界ぎりぎりの金額があると思うけど)、飛行機は韓国LCCティーウェイ航空にしました。ただ成田とソウルを結ぶLCCは全部見比べて決めたと思うけど、往復で30,000円近くしたんだよな…。これって安いの?よくわからない。。もう少し安くできたんじゃないかなーと後悔してるのだけど、でもフォロワーさんが10月は季節が良くてエアーは高いよと言ってたから、こんなもんなのかな。

 

あとよく成田からどこかに飛ぶ遠征民の皆さんは御存じだと思うけど、私は都内から成田までは絶対東京駅発の京成バスだよ!

www.keiseibus.co.jp

2日前までの予約で900円、前日もしくは当日の予約でも1,000円!!
家からキャリーケースを引いて東京駅まで行くのはちょっと面倒だけど、900円だと思ったら全然。どこかにこれを知らない人がいるかもしれないと思うと私は死んでも死にきれないから…言わせてもらいました…

 

そうして成田に着いて、チェックインを済ませて、イミグレが顔認証・スタンプなしになっていることに驚き、空港お値段のお高いざる蕎麦食べて、搭乗口へ。そこで待っていたとき、斜め前に座っていた金髪・スウェットのいかにも韓国人といった格好をしている女の子がおもむろにバッグからカーラーを取り出して前髪を器用にくるくるっと巻き、それを手鏡で確認している一連の動作を見ながら、自分が本当に韓国に行くんだということを強く実感した。

 

前日仕事から帰って来てからパッキングしてたら寝るのが遅くなってしまったため、機内ではちょっとでも眠っておきたかったんだけど、どうも入国カードが配られるらしい。しかも当たり前だけど韓国人用と日本人用があるらしい。離陸ギリギリまでラインしてた友人(渡韓経験済み)に、「離陸したらすぐ配り始めるからそれ書いてから寝な」と言われたため頑張って待つ。結果無事日本人用をゲット、記入、寝る。

 

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14時半過ぎ、仁川着。

「トイレに行きたい」という言葉が思考の大半を占め、初めて韓国に入国した感慨もなく空港を彷徨う。

ウォンへの両替えをどこでしたらいいか事前に調べており、どうやら明洞が一番いいらしいという情報を得ていたため、空港では市内へ出られるだけの最小限の金額(1,000円)を両替えすることに。何か所かチェックしたけど、空港はやっぱりどこも100円が990ウォンとかで1,000ウォンには満たないくらいのレートだったな。ちなみに成田はもうちょっと悪かった。920とか。

 

で、なぜか私ここから少しパニックに陥り始めていて…
なんかもうね、とにかく初めての国に一人というのは無意識にすごく怖かったんだと思う。海外に慣れてる自負はあるし、ロシアだって一人で行ってるけど、アジアはまた違うし。あととにかく今回は時間がないことが最初からわかっていたから早く市内に出たいという焦りが強かった。

成田の両替所って必ず用紙に記入してそれを円と一緒に窓口に提出する形でしょ?それに慣れていたから、両替えしようと適当な窓口に行ったのに何も説明がない、それっぽい紙も記入台もない、え、何これそのままお札だけ渡すの???何て言って????え、むりむりむり!!!!!っていうところからどんどんパニックになった。

そんなパニック状態をひた隠し、窓口で1,000円分のウォンを受け取り、予定通り空港列車の改札へと進むことに。

 

ちなみにwifiはこちらでレンタルして、事前に日本で受け取ってました。

www.gmobile.biz

これもめちゃくちゃ調べて、どこがいいのか、どこが安いのかとかかなりチェックした。仁川で借りればもっと安いところはあったけど、初めてだしそんな余裕があるとは思えなかったから日本で受け渡しができるところに。結果あのパニック振りを思い返すと大正解だったよなー…。

受け取り、返却ともに郵送で、出発2日前に届いたかな?実際の使用感としてはもう大満足で、速度も問題ないし、特にバッテリーの持ちが素晴らしいと思った。予備バッテリー借りる必要なかったな。

 

そうして空港鉄道A'REXの改札へ。

仁川からソウル市内への空港鉄道にはソウル駅までノンストップの直通列車と、主要駅に停まりながら約1時間かけて市内へ入る一般列車があるけど、私は今回ゲストハウスが弘大だったので後者で市内へと向かうことに。

券売機に並んでいるとき、前にいる西洋人の父娘(といっても娘さんは私と同じくらいか年上?で、お父さんはもうほぼおじいちゃんって感じだった)がリュックにS7のタグをつけており、もしかしてロシア人かなと思う。するとお父さんがウォンを数えるその言葉がロシア語でビンゴ。うわあ、話しかけたい…!と思ったんだけど、なかなか機会というか勇気もなく…でもチャンスはすぐに来た。
切符を買うのに少々苦労されていたようで(機械を英語仕様にしていたけど、何せおそらく西洋人には韓国語をアルファベットにしたときの独特のスペルを読むのが大変なんだと思う)、買い終わったお父さんが申し訳ないと思ったのか後ろの私に向かって微笑んでくださって、すかさず「ロシアから来たんですか?」って言ったら「そうだよ」って!

そのあと切符を買った私に「ロシア語話せるの?」「汝矣島に行きたいんだけど、どうやって行ったらいいの?」って(たぶんこの時点では韓国人だと思ったんだろうなw)聞いてきたから、“汝矣島=KBSがあるところ”という知識しかないただのK-POPヲタクの私は「ごめんなさい、私もこれが初めての韓国なんです」と言って「あ、そうなのww」ってやり取りしながら路線図を一緒に覗き込み考え、流れで一緒に列車に乗ることに。父娘はウラジオストクから来ていて、私がウラジオすきだよ!綺麗な街だよね!って言ったら「そうかしら」みたいな反応していたな。日本も行ったことあるって言ってた。だんだんとソウルへと近づいて行く車窓を眺めていたお父さんが「ソウルはビッグシティだ。だけど東京はベリービッグシティだ!」って言ってて、日本人心をくすぐられたわww

ロシア人との絡みを引き寄せる自分の引きの強さにも驚いたし、何より笑顔が印象的なおじいちゃんといろいろ聞いてきてくれた娘さん(私のロシア語力は残念ながらすぐに尽きたけど)がいてくれて、弘大までの約1時間少し平静さを取り戻すことができた。感謝の気持ちを込めて「ありがとう、さようなら、良い旅を」と声を掛け合って別れたけど、本当に本当に良い旅を過ごしていてくれたらいいな。

 

だがこの時点では、これ以上自分の語学力を試してくる試練があるなどとは思ってもみなかった……

 

仁川へは14時半すぎに着いたとは言え、イミグレ、荷物受け取り、両替えなど諸々を空港でして、そして列車も約1時間かかってるからなんだかんだ弘大に着いたときはもう17時近かったような。

弘大の駅構内が広くて驚く。思ったけど、割とソウルの地下鉄どこも広いというか、やたら歩く。東京もたまに調べていた乗換時間に間に合わないくらい歩かせてくるところあるけど、ソウルは全部そんな感じ。まあ数駅しか降りてないけどさ。どの駅も複数の路線が走ってるのが普通だからかな。

改札でいきなりじみんちゃんがお出迎え。そうそう、この日はセンイル当日なんでした!

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じみんちゃん、お誕生日おめでとう。早く身体良くなりますように。いつも幸せでいてね。思いがけず誕生日をじみんちゃんの国で過ごせてよかった(本人パリだったけど)。

 

それからノテちゃん

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じみんちゃんとノテちゃんは改札前にあって人通りがすごく、撮るのが大変でした。

 

ウジンちゃん

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ウジンちゃん、広告出すの早くない?マスタさんしゅごい

 

そしてどんへちゃん

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あのさあ!じぇ~あ~るくんに似てるよね!!!!

 

これがいつもツイッタランドで見てたセンイル広告かあふおおおおおおとなりながら、弘大だけで4枚もあるのすごいと思いつつ外に出ると

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えっ……弘大、大都会じゃんこわい帰りたい(写真が下手すぎて伝わらない)

 

弘大は学生街だよ、おしゃれだよ、賑わってるよって聞いてたから、私の中の弘大は「こじんまりしてるけど若者が多くてエネルギーに満ちた」街のイメージだったんですよ。こんなの渋谷じゃん。こわい帰りたい。そう私は渋谷がこわいおばさん…

 

ひ~~~~~んとなりながらとりあえずゲストハウスへと向かう道すがら、LINESHOPがあったよ。

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かわいい~~~~~!!

ワンチャンBT21グッズ買えるかなと思ったけど、中チラっと見たら階段まで並んでたから速攻で諦めた。

 

ゲストハウスまで10分くらい、道なりもわかりやすくてすぐに到着。

玄関のチャイムを押す。反応がない…。もう一度押す。ただの屍のようだ…。否が応でも目に入ってくる「反応がないようであれば下の番号に連絡ください」の張り紙。えっ………瞬時に迫られる判断。一か八か取り出されたスマホ。起動されるカトクのアプリ。早鐘を打ち始める心臓。人の気持ちも知らずに悠長なメロディを奏でる呼び出し音。そして聞こえてきたアジョシの声…

 

「ヨボセヨ?」

 

ねえこれ本当に褒めてくれ。韓国語で電話したんだぞwwwww「ヨボセヨ?」ってリアルに電話で聞く日が来るとは思わなかったよ。。会話忘れないもん。。

 

「お、オヌル、イェヤゲッスムニダ…(今日予約してます)」

「ああ、名前は?ユアネーム?」

「〇〇ラゴ、ハムニダ…(〇〇と言います)」

「今どこにいるの?」

「アーゲストゥハウスエ、ムネアペイッソヨ…(ゲストハウスの玄関の前にいます)」

「わかった、ドアにナンバーキー押すところあるから、それのカバー上げて。番号は××××だよ、できた?そしたらドア開けて。開けた?入った?そしたら靴脱いで、スリッパあるでしょ、履いて。それで中上がって。マイワイフがすぐに帰ると思うから座って待ってて」

「あ、ネーカムサハムニダ…」

 

そうして中に入って共用スペースにある椅子に座ったものの、当たり前だけどこの日一番のパニック。え、なにこれ普通なの?え、私いま韓国語で電話した?すごくない?ねえすごくない?いやそんなことどうでもいいけどなんなの??????マイワイフ早く来て!!!!!状態。

そしたらまたアジョシから電話かかってきて「ごめん、マイワイフまだ行けないみたいだからセルフチェックインして」

わたし「」

わたし「…ネ、アイゲッスムニダ」

 

たぶん今考えるとここでアジョシは「君の動きが監視カメラで見えるから僕が指図するから部屋に行ってね」っていう意味のことを言ってたんだと思うけど、ボキャブラリーがない上に、ヒアリング能力がゴミの私だんだんついて行けなくなる。

とりあえず階段を上がれという指示に従ったものの、2階までなのか3階までなのかわからず3階まで行こうとしてしまい、「スレギトン(ゴミ箱)があるでしょ。そこで止まって!」という言葉で2階までだとわかった。「スレギトン」という単語が理解できて感動したことはこの先の人生どんなことがあってもこの時だけだと思う。
2階に着き、アジョシに何度も「そうじゃない!アニアニ!ノーノーノーノ!!!!」を繰り返されながらようやく部屋に着く。私悪くない…。でも根気強く会話してくれたアジョシありがとう(ていうかアジョシが来ればいいんじゃないの?)

 

6人部屋のドミトリーに着き、「どのベッド使えばいいんですか?」と聞きたかったもののもう力尽きていたため「オディベッドゥ…?」としか言えなかった\(^o^)/返ってきた返事も全く聞き取れず、もういいや適当に空いてるところ使おうと思ってわかったふりをし「アイゲッスムニダ、カムサハムニダー」と言って電話終了。

必要以上に疲れたと思いつつ街に出る準備をしていると、なんとアジョシから日本語でカトクが…!

 

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 (ゲストハウスの悪口を書きたいわけではないので、名前は伏せました)

 

ああ、私が困ってると思って、機械翻訳使って頑張って打ってくれたんだろうなあ…2階のトイレの方っていうのよくわからないけど、ありがたいなあ…アジョシが来ればよかったんじゃないかなあ…

 

ていうかもう18時じゃん~~~~と思いながら、ようやく街に出ることにしたのだった。

 

つづく

 

 

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