ザッピング

チャンネルはころころ変わる

いつかアルバム開く時は、君を今より好きになってる

私がこの10年間でこつこつ集めたV6のライブDVDは、月曜日に発送する最後の1本を以てすべて家からなくなる。

 

全部売った。

もちろん金欠という理由もあったし、私より大切にしてくださる方がいるだろうから。ちなみに最後まで手元に置いておきたかった1本はREADY?コンのもので、演出が好きだから残しておいたもの。

 

中学生の時からずっと、10年もの間、V6が好きだった。

それでも一度も、ただの一度もコンサートやミュージカルなどの現場には足を運んだことがなかった。その後好きになったハロプロも宝塚もガンガン現場に行った(行く)し、K-POPでは遠征まで覚えたのに。

FCにも入ってないからチケットもとれないし、そのことを行かない理由にしていたけれど、もう一つ思っていたのは「この人たちが本当に生きてる生身の人間だと目にしてしまったら、きっと抑えが効かなくなるだろうなあ」ということ。だってそうでしょ。やばいでしょ。こんなかっこいい人たち見ちゃったらだめでしょ…って本気で考えていた。けど。それでもやっぱり彼らが最も輝く場所に行きたい気持ちはあって、去年の20周年記念ツアーが最大のチャンスだったのに、行かなかった。チケットとれないっていう理由はあったけど、本気でチケットとろうとしてたかと聞かれればしてなかったように思う。結局、どうしても行きたいわけじゃなかったんだな。

 

学校へ行こう」ど真ん中世代の私は、それでV6を知って、10周年の頃にファンを自覚し、それからゆる~っと追いかけてきた。並行していろんなものを追っていても忘れたことはなかったし、「ファンになること」や「アイドルを好きになること」を教えてくれたのは彼らだった。

CDもDVDも買ったし、雑誌もたまに買って切り抜いてファイリングしたし、ドラマや映画だって見た。それでもFCに入らず、コンサートには行かず、ツイッターでアカウント作って積極的に情報を追うこともせず、ジャニーズウェブは入会と退会を繰り返した。あ、ラブセンは好き(笑)

バラエティの出演情報なんて後から知ることも多かったなあ。V6に対しては、好き度0~100の波グラフを常に描いている10年間だった。マイナスに振れることはなかったけど。だから10年もファンなのに、エピソードとか全然知らないし、ファン友達もいない。それでも、それなりにファンをやってきたというちっぽけでクソみたいなプライドはあるから、最近の映画で岡田くん好きになって~って言ってる人を見ると「私だって!!」とすぐ主張したくなる。もう意地だった。

 

すぐアカウント作ったり、すぐFC入ったりした他のコンテンツと比べて、どうしてV6にはそういうテンション持てないんだろうって、去年真面目に考えたことがある。

結果「ただただ好きでいたいから」という結論が出た。一線を引きたい。あの時はどうだったとか、このメンバーはどうだとか、余計な情報に惑わされず、ライブ見て曲聴いて、バラエティ見て笑って、ただあるがままの姿を受け止めたい。見たいものだけ見て、知りたいことだけ知って。それだけでいいと思えるから。それだけで充分満足だったから。

アイドルのファンをするうえで大事なことは「1対1の関係」だと、常々思っている。好き、だからあるがままの姿を見た通りに受け止める。例えばツイッターやっていたりすると他の意見に惑わされることも多くて、なかなかそのことを見失ってしまうのだけど。

ゆるくても適当でも、10年も好きでいられたのはきっとそれができていたからだろう。

 

UTAO-UTAO」はファンになった当時の思い出の曲。第一志望の高校に落ちた時は「太陽のあたる場所」に助けられて。彼氏ができた時は「Air」とか「ヨロコビノウタ」聞いて、別れた時は「親愛なる君へ」聞いてwwベタかなww

ドラマなどのタイアップ曲もあるし、こうやって一曲一曲、アルバム一枚一枚に思い出があるんだよね。

 

岡田くんはきっと結婚するんだろうなーと思ってる。別に今の人に限らずね。

家庭、そして父親への憧れの強い人だから。それにどうしようもなく頑固だし(笑)本当にこの人グループやめちゃうんじゃないか、芸能界やめちゃうんじゃないかって思ってたよ。本人も言ってるけどw

岡田くんファンとして、彼を辛抱強く見守ってくれた5人のお兄ちゃんたちには頭あがりません。日本アカデミー賞とっても、大河俳優になっても「オカダはオカダだから」って言い放った健ちゃん。他の現場では主役として気張ってるから、6人でいる時くらいは楽にしてほしいと言ってくれた剛くん。泣く。

 

「SP」は最高級に好きだけど、岡田くんが出ているからと言って必ずしも作品を見るわけじゃない私は、やっぱり6人でいる時の岡田くんが好きで。もっとグループを大切にしてほしいなあと思ってた。良くも悪くも、V6のファンがいるから、V6だからドラマや映画の仕事を続けられることをわかっているのかと揺さぶりたくなる時期もあった。思っていてもわからないんだよ、あの人は。

だから去年「V6でよかった」と本人が言ってくれて本当にホッとした。

 

岡田くんが好きだけど(そういう意味では「岡田担」と言うのかな)、結局6人全員大好きだった。

だから去年のアニバーサリーイヤーは、本当に楽しかった。

24時間テレビも良かったし。「学校へ行こう」の復活はめちゃくちゃ笑って、愛なんだのスペシャル映像でめちゃくちゃ泣いて。ミュージックソンもほとんどずっと聞いてた。夜中のメドレー楽しすぎたね~wそして最後は紅白!

 

たくさん思い出があるけど、やっぱり去年が最高に幸せで楽しくて、V6を選んでよかったと、V6を好きになったことは間違いじゃなかったと確信できた。

ある意味、それで自分の気持ちに一区切りついたのかもしれない。

 

今回DVDを売ったのは、たぶん私はもうこれがなくても大丈夫かなと思えたから。変な言い方だけど。V6からの自立…って言うとおかしいかな。別にファンをやめようとは考えてないし、卒業できるとまでも思ってないのだけど。

 

後悔するのかな。また波が来て、DVD見たい!でもない!ってなるのかな。

なんとなく、そう思わないから手放すことにしたんだよね。

 

大事な時に手を差し伸べてくれて、いつもそこにいてくれたV6。ありがとう。

きっと初恋でした。