ザッピング

チャンネルはころころ変わる

一年経って、またジョンヒョンへ

 

この一年、本当にいろんなことがあった。

新しい推しもできたし、就職も決まった。韓国にも初めて一人で行った。

そうやって毎日を過ごして、久しぶりにあの直後に書いた自分のブログを読んでみると結構忘れてる感情があって驚く。つまり、私は元気だ。

 

SHINeeの4人のこと、恨んだこともあったね。どうしてそんなふうに平気な振りしてまたステージに上がったりするのって、ぐつぐつした感情を抱えたこともあったね。

あんな選択をしたジョンヒョン自身のこと、許せない気持ちもあったね。ジョンヒョンが4人のステージを見守ってるはずがないじゃないかって思ったこともあった。あんな苦しい思いを抱えて、世界から逃げたくてあの行動を選んだのにって。

 

でも最近思うんだ。じょんはきっと、あの私のよく知る満面の笑みでてみんちゃんやきーちゃんのステージを見守ってるに違いないし、ミノくんのことも応援してるし、おにゅさんの旅立ちにそっと寄り添ってるだろうって。
考えが変わったきっかけは、他でもないきーちゃんのアルバムのおかげで、私はあのアルバムを聴きながらSHINeeにときめいた日々のこと思い出していった。自然と彼らの曲を再生し、ステージの動画を見ていたら、忘れていた思い出も、彼らの声も、一つずつ拾い集めるように思い出していった。私は、本当に、4人を好きだったことすらも忘れていた。4人を好きだったことを思い出すと、ああ本当にじょんは帰ってこないんだということを改めて突き付けられたけど、それでも同時に気持ちが少し楽になったような気がした。直後の絶望から、いろんな思いを抱えて一年が経って、気持ちもその度に変化して、最後にきぼみちゃんのアルバムでたくさんのことに気づくというのは私にとって必然だったように思う。

 

時間が癒してくれたのか、心に余裕ができたのか、わからないけど、今は穏やかな気持ちでじょんのこと思い浮かべられてる気がする。たとえどんな気持ちであっても、ジョンヒョンのことを考えなかった日はない。

他人に対して少しだけ優しくなった気がする。その人の背景にあるはずの、私の知らない悲しみを考えて必死で言葉を選ぶようになったつもり。それから簡単に意味もなくつぶやいていた「死にたい」という言葉も、たぶんこの一年一度も口にしてないはず。だって別に死にたいことなんてないんだと分かったから。

 

いや本当に、あの頃のブログ読み返すと、よくこんな自分ばかり悲しいみたいな感じで書けたもんだなと恥ずかしくなる。ちゃんとドーム公演に行って、受け入れて、応援し続けていくことを決意した方のブログを最近読んだのだけど、それに比べて私は自分の気持ちのことばかり考えていて本当に恥ずかしい。

振り返ってみると、あの遺書の持つ雰囲気と暗闇に目を塞がれて、じょんがいなくなったこと以外のことは何も見えなくなっていた。じょんは何が幸せだったのか?そもそも幸せがあったのか?自分の見てきたもの全てが根本から覆されて、全部を疑ってみるしかなかった。

でも今になってじょんの歌ってるときの映像を見ると、やっぱり柔らかく笑う彼の笑顔がそこにあって、それは間違いなく私の覚えてるジョンヒョンの笑顔だから、絶対幸せなこともあったと信じているよ。

 

「悲しい」「つらい」ということを信頼して打ち明けてくれて、「最近やっと笑顔になれてきたよ」っていうことまで話してくれたイェリ。一人じゃないって思えた。いろんな感情を抱えながらも様々な事に正面から向かい合ってくれるばんたん。そして誰かをすきになって推せる幸せをまた私に教えてくれたニュイ。本当にありがとう。

何よりあの時ここやツイッターで暖かいコメントを残してくださった方たち。そして「ニュイを好きになって本当によかったね」「ゆうちゃんが明るくアイドル追えてたら嬉しいよ」って直接言葉にして伝えてくれた友達。本当に本当に人に恵まれてることを実感しました。ありがとう。

結局アイドルのファンでいることをやめられないので、絶対にJRくんを大切にしようと思うんだ。それは会いに行ける限り会いに行って、すきだと伝えられるときに伝えること。あのとき、私がファンであることは何も助けにはならないんだと思い知ってひどく打ちのめされたけど、「ここにあなたを想ってる人がいるよ」と伝えることがどこかでJRくんの人生の救いになるんじゃないかと、もう一度信じ直してみたい。

 

じょん。

私はこうやって幸せなことも、もちろん嫌だなって思うこともある世界で人並みに元気に過ごしてるので、何も心配することなく、じょんにはもう自分の事だけを考えて過ごしていてほしいです。

光だけがある世界で。あっでも明るいの嫌いだっけ?笑

それならまたアロマキャンドルでも焚いてみようか。

そんで映画とか見るのもいいね。

また気が向いたら曲でも書いてさ。鼻歌なんか歌っちゃって。

好きなグミ食べて、誰かいるならたまにはおしゃべりでもして。

タートルネックがめちゃくちゃ似合うから、真っ白なセーターなんか着てみるといいと思う。

風邪に気をつけて、暖かい冬にしてね。

じょんのすきだった冬だから。私も冬がすきなんだ。

だからこそ悲しい記憶で塗りつぶすことなく、また穏やかな気持ちで冬を過ごそう。

 

たくさんの曲と、たくさんの言葉を残してくれて、いろんなことを教えてくれてありがとうジョンヒョン。

じょんを好きで、すごくすごく幸せでした。あなたがいたらよかったなと思う日が、これからの人生で幾度も訪れると思うけど、その度にあなたの歌を聴くでしょう。人生で迷ったとき、正しいことが何なのか選ばなくてはいけなくなったとき、必ずあなたならどうするか考えるでしょう。今までも、この一年も変わらずそうだったように。

 

そういえば、じょんがレッベルのために書いた曲ってどうなったのかなあ。

もったいない気もするけどきっと、まだまだ知らないじょんの曲がたくさん眠ってるんでしょうね。私にはそれが少しだけ救いになってる気もする。まだ楽しみがある。イヤフォンを耳にはめて、どきどきして再生ボタンを押す、じょんの音楽だけにまつわるあの感情を味わえる瞬間がまだ残されてるんだと思えるから。

 

また会えたときに、聴かせてよね。

再びまた会うその日が、約束された挨拶だから。