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見たことのない景色:Red Velvet 1st Concert 'Red Room' サラウンドビューイング

サラウンドビューイング、行ってきました。

 

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おまけでもらえたペンライトと、サラビュ限定バッヂ

 

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ペンラは光るとこんな感じの色に。

 

本当に本当に本当にただただ最高だった。演出もセットも衣装も、メンバーと彼女たちを好きなファンだけの空間も。今まで動画で見てきた音楽番組やイベントなんて目じゃなかった。生で見たはずの札幌雪まつりの記憶さえ霞んだ。

アイドルというのは、ライブをするためにアイドルになるんだってことをつくづく感じた2時間だった。音楽番組でもドラマでもバラエティでもない、コンサートの空間でこそ、アイドルはその輝きをもっとも強く放つ。

 

サラビュでもこんなに満たされた気持ちになるのだから、現地はどれほどだっただろう。行きたかったな。でも学生のうちは渡韓しないっていうのが自分で決めたルールだったし、そもそもお金ないし、サラビュであの思い出を共有できて日本は恵まれてるよね。思えばレッベルのためだけのイベントというのは、日本では今回が初めてだったんじゃないかな。

一時間遅れのライブ上映が始まる前に、サラビュ向けの挨拶映像が流れて、するぎちゃんが日本語で話してくれたの嬉しかったなあ。アイリンも最後ちょっと日本語喋ったけど、やっぱりするぎちゃんの方が上手かった(笑)

 

忘れないうちに、感じたことをできるだけ書き留めておきたいのだけど、もう既にポロポロ零れ落ちていってるのつらい。

 

セットリスト

 

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 (cr. @305_143)

 

 

VCR.1

イェリが父母と一緒にダイニングにいるシーンから始まる。座っているイェリ、ふと壁にかかっている絵に目を向けると、絵の中にジョイがいる。驚くイェリだが父には何も見えないらしい。そんな父が読んでいた新聞の陰から顔を出すと、肩のところにアイリンがいる。食事の準備をする母を見ると、その母の後を追うようにウェンディが歩いており、イェリを見て笑う。怯えながらも自分に出された皿に目を向けると、なんと食べ物やジュースがひとりでに消えていく。いつの間にか隣に座っていたスルギが食べていたのだ。どうもおかしい様子のイェリに、横になって休むよう父母が促す。怖がり、不安そうなイェリはベッドに入ることにする。

 

Red Dress~Huff n Puff

イントロとともに、ステージに設置された扉からベッドに入り寝たままのイェリが登場。Red Dressの原曲通り、ジョイ→スルギ→ウェンディ→アイリンが一人ずつ歌いながらの登場。歓声すごかったな。私はもう泣いてた。あれだけ想像したセトリも、まさかRed Dressで来るとは思わなくて、そう来たか~!って感じだった。こういうのがあるから面白いよね。Red Dressは大好きな曲でもあるので、フルバージョンではないのがもったいないような気もした。でもそのままHappily Ever After~ROOKIE~Huff u Puffとなだれこむように盛り上げていってた。ベッドを使った演出のHappily Ever Afterは、「はっははっははっはは」ってところが手拍子するような振りでそこのするぎちゃんがとってもかわいかった!ROOKIEはタイトル曲としては1曲目で、イントロの掛け声がすごくてすごくてまた涙。レベラブみんな、あの瞬間を待ってたんだね。

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この衣装、スカートがみんな短くて足がすごく綺麗に見えた(実際細いのはあるだろうけど)。

 

 

VCR.2

1の続き。寝たはずのイェリの部屋に、縄をつたって窓から他の4人が入ってくる。部屋にテントを張って、みんなでパーティをする。お菓子を投げながら食べてみたり、お化粧をし合ってみたり。ホラー映画を見たり。この時、アイリンは4人のポラロイド写真を撮った。

 

Lady’s Room~Dumb Dumb

みんなでパーティをするVCRからLady’s Roomに繋ぐ演出が見事だなあと。Lady’s Roomはみんな色違いのガウンを着て、電話を使った振付っていうのも面白かった。そのガウンがメンバーカラーではなく、アイリンは紫、スルギは黄色、ウェンディは白、ジョイは水色、イェリはピンク。アイリンが愛してやまない紫を着せてくれてありがとう。

Talk To Meだいすき…Lady’s RoomからTalk To Meへの繋ぎがアレンジされていて、とても良かった。Don’t U Wait No Moreのセットは美容室。鏡とイスが5人分用意され、メンバーはイスに座り、鏡とイスの間で、ドライヤーや櫛などの小物を持ったダンサーさんが踊る。繰り返される「Don’t U Wait No More」のフレーズを順々に耳打ちしていく振付がかわいかった。髪をセットし終わった(という演出の)5人はOh Boyの前にガウンを脱ぐのだけど、アイリンがなかなか脱げなくてwwセンターにいるのに一人だけ、ダンサーさんに手伝ってもらいながら、わたわた脱いでてかわいかったですアイリンさん…

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MC.1

「はっぴにーす!れどべるべっすむにだ!」のご挨拶。いつものようにジョイから始まる個人での自己紹介の時に、アイリンが「あにょはせよ~あいりにむにだ」っていうのをふざけて髪をなびかせながら上品に言ったら、するぎちゃんもそれを真似して一笑い。「それやるの…?」な雰囲気のトリのうぇんちゃんに対して「やってやって」のスルリン。そして素直にやるウェンディって流れがとてもレッベルだったwww

この時、日本でサラビュしていることに言及してくれたするぎちゃん、ありがとう…!上記の挨拶動画があったからライブ中には言及しないかなと思ってたし、嬉しかったよ。「コンニチハ~みなさん、見えてますか??」と耳を傾けるするぎちゃんは、他の4人にも一緒に言うように促してくれて再度5人で「コンニチハ~」ってしてくれた。ほんとするぎちゃん天使。

 

Hear The Sea~Campfire~Zoo

MC中にスツールが5脚とキャンプファイヤーのセットが登場し、それぞれが座ったらそのままHear The Seaをしっとりと。バックに砂浜と打ち寄せる波の映像が流れていて、雰囲気もばっちりだった。Campfireはパートごとに一人ずつ立ち上がって歌いだしたと思ったら、客席を歩いてバクステへ移動。そのままZooをバクステで歌ったのだけど、すごい盛り上がりだった。さっきまでHear The Seaを歌っていたとは思えないくらい、会場の空気をガラッと変えていた。間奏のするぎちゃんの雄叫び、まさにターザンのような振付。

 

Little Little~Automatic

MCの後、バクステでLittle Little。ここからベルベットタイムのスタート。Little Littleを歌いながら、メインステージに戻った5人はベッドに入り、その状態で曲が終了。暗転した中、ウェンディがそっと起き上がりソロ曲のLast Love。大合唱の「ソンスンワン」コールを聞くためかはわからないけど、1番と2番の間にイヤモニを外す姿が印象的だった。力強く歌い上げたあとに、にっこりしながらみんなに手を振るうぇんちゃん。すき。

Be Naturalはアレンジされており、ウェンディ以外の4人はスーツ姿で踊るソロダンスで登場してくる。トップバッタースルギは、しなやかな振付のピアノアレンジにリズムを刻む音が加わった瞬間、ダンスにも力強さが加わって、さすがのカンスルギ。2番目はジョイ。ジョイパートの振付を担当したのはEXO「The Eve」の振付師さんだったらしいのだけど、床を使った振付もあってするぎちゃんとはまた違う妖艶さ。黒いスーツに赤い髪色が映えてとても美しかった。3番目はイェリ。イェリすごかった…!4人の中で唯一小物の扇子を使ったイェリは本当にかっこよかった。「いつも元気いっぱいのマンネ」ではなく、「アイドル・キムイェリム」のプライドを見た。と思ったら、トリのアイリンに震えるっていうね…みんなスーツのボタンを開けてるのに、唯一きちっと閉めた着こなしのアイリンの綺麗な体つきを映したシルエットが浮かび上がった瞬間、女王の貫録を感じた。童顔リーダーなんかじゃない、間違いなくレッドベルベットの誇るべき最年長アイリンさま。一生ついていきます。ここのソロダンスもう一回見たいよ。

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One Of These Nights

この曲を歌う前、MC中に用意されたイスにそれぞれが脱いだジャケットをかける場面があったのだけど、ちゃちゃっと畳んで背もたれにかけるオンニライン3人に対して、ぐじゃぐじゃっと適当に済ますマンネラインに本当に笑ったww性格出てるよなあ~じょいたんなんて適当すぎて、ジャケットがイスから落ちそうだったものwwwこの対比もまたレッベルの醍醐味。

 

VCR.3

部屋で一人退屈そうに過ごすイェリをオンニ4人がどこからか双眼鏡で覗いてる映像。オンニたちがいる場所はピンクの物で溢れた世界で、イェリの様子を楽しそうに覗いてる姿と相まってとてもかわいらしい。4人は何者なんだろう。

 

Ice Cream Cake~Red Flavor

まさにヒットメドレーと言っても過言ではない盛り上がり。それでもこの日一番の盛り上がりを感じたのは、You Better Knowだったように思う。念願のフルバージョンで歌われたこの曲は、音楽番組での振付そのままに、サビの「Are you ready or not?」や「Tick Tack Tick Tack」などの部分は会場中が大合唱で、サラビュながらめちゃくちゃ楽しかった~~!!私も一緒に歌いたい…!!

Russian Rouletteなんかは力強いEDMアレンジになっていて、あのかわいらしい振付とのアンバランスさがまた味を出していた。RRの始まり、5人が並んだ時に、ライトに照らされたするぎちゃんから「立って~!!」の煽り。最新曲パルガンマでは「Red!」の掛け声が響き渡り、その盛り上がりのまま本編を終えた。パルガンマの最後、「私が一番好きなのは夏の君」っていうところを「私が一番好きなのはレベラブ、あなた」って歌ってくれたソンスンワンすき…

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最終日のこの日、アンコールでMy Dearを歌おうというイベントが計画されていたのは事前にツイッターで見ていたけど、会場の誰かが言った合図をきっかけに合唱し出したのにはびっくりしたな。韓国ラビたちすごい。一番を歌い終わって「フゥ~~~~⤴⤴」ってなってざわざわしたあとに、まだメンバーが出てこないからもう一回サビだけ歌って再度「フゥ~~~~~⤴⤴」ってなったのが傍から見ていてとてもかわいかったwwラビたち最高だよ!

 

VCR.4

部屋でパーティをした翌朝、目覚めるイェリ。みんながいないことに戸惑うが、写真が落ちているのを見つける。しかし昨夜確かにアイリンが撮ったはずの写真には、どれもイェリしか写っていないのだった…。

 

Cool World~Happiness

私の大好きな、大切なバイブルソングCool World…セトリに入ってると聞いた時は歓喜だったね。Cool Worldでは会場中を巡っていたのだけど、するぎちゃんはファンから花束を受け取っていたな。イェリはカメさんのぬいぐるみとスローガンをもらってた。受け取ってあげるの優しいよね。会場を歩く演出は何度かあったけど、みんなハイタッチしてあげたりしていて、ファンと触れ合えることをメンバーたちこそが喜んでいる雰囲気だった。

もう一度メインステージに戻ってのデビュー曲。私もブヤー!したかった。

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MC

最後のMCはみんなが思いの丈をたくさん話してくれたんだと思う。ウェンディから一人ずつ順番に話し始めたのだけど、その時にするぎちゃんが「今日はウェンディのご両親が見にいらしてます」って言ってくれて、ウェンディ涙…それを見たするぎちゃんも涙…あとからMCの訳を読んだけど、カナダに住んでいるご両親がウェンディのステージを見るのはこれが初めてだったみたい。「生んでくれてありがとう」って言ったうぇんちゃん、どれだけ嬉しかっただろう。5人ともが単独コンサートを夢見てたって言うけど、みんなそれぞれ事情が違っていて、例えばウェンディはなかなか家族と会えないとか、例えばするぎちゃんは練習生期間を入れたらきっと10年もあのステージを夢見てたに違いないとか、そんなことを思うと本当によかったなって。アイリンは泣きそうになるのを堪えながらも、彼女にしては珍しく長い話をしていた。イェリは泣いてたし、じょいたんは泣いてるような笑っているようなそんな感じだった。

 

Candy

この曲が収録されているファーストミニアルバムの時のインタビューで、「アルバムの中で一番好きな曲は?」と聞かれたアイリンが「Candy」と答えた時から、この曲は私にとって大切で思い入れのある曲だった。こうしてコンサートのラストに歌うのを聞けたことで、また改めて大切な一曲になったような気がする。「宝石のようにあなたが大切」という歌詞は、レッベルとラビたちがお互いを思う気持ちを表しているんだと思った。

 

最後は客席の右側、左側、真ん中と順々にご挨拶。ステージ上を歩く時に、するぎちゃんがうぇんちゃんの手をしっかり握って引っ張っていたのが印象的だった。もう一回挨拶して何度も何度も「ありがとう」と言いながら捌けていったメンバー。捌けたあとはVCRビハインドとエンドロールが流れるのだけど、サラビュではそこまでしっかり映してくれた。

 

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毎日のように聴いていた曲たちが、振付があてられて形となって表れたことにとても感動した。「感動した」とか「最高だった」とかばかり言っているかもしれないけど、この余韻を言葉にできないのが歯がゆいよ。レッベルが最高なのか、単独コンサートという空間が最高なのか、きっと願い続けた日だったからすべてが最高だと思えたんだろうけど、私が想像していた時間なんかよりはるかにかっこよくてかわいくて楽しいものだった。ファーストコンサートということで「感動」や「涙」ばかりに焦点が当てられたもしれないけど、みんなMC中にふざけたり、踊りながらちょっかい掛け合ったりしていて、やっぱりいつものみんなだった。思ったけど、あの子たち絶対MC長いタイプだよww私が韓国語分からないから体感的に長く感じたのはあると思うけど、放っておいたらきっと延々と喋るぞwww

何より、レッドコンセプトからベルベットコンセプトまで、本当に幅広い音楽性を味方につけたグループだなと改めて実感。これ以上最高の時間なんてないという気持ちと同時に、この素晴らしさをどうにかして世界中に分かってもらいたいと誇張じゃなく思ったよ。コンサート中、一貫して感じられた「Red Room」という演出も、後から加入してきたイェリを主人公に上手く描かれていて、4+1というレッドベルベットのこれまでの3年間の歴史を概観しているようだった。

 

アイリンペンとしては、見たこともないアイリンの連続で、少し驚かされた。スカートの短さを気にすることなく、特攻に驚くこともなく(それでもビクッとはしてたけど笑)、本来なら止まっているはずの振付の時も体を動かし続け、バラード曲で一番に手を振って会場のペンライトの動きを作り出してくれるのはいつもアイリンだった。アイリンってこんなふうに笑うんだって感じちゃうような、そんなとびきりの笑顔を見られたような気がする。

 

 

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ステージが暗転して、パステルコーラルオーシャンの光がよりいっそう輝くたびに、何度も「のむいぇっぽ!」って叫んでたするぎちゃんの声が忘れられない。

こんなに素敵な空間を作り出してくれたスタッフの皆さんに直接お礼を言いたい気持ち。そして何よりレッドベルベット、見たこともない景色まで連れてきてくれてありがとう。まだ好きになる余地があるなんて思わなかった。これからもっともっといろんな景色を一緒に見られると信じてる。